ガマの油売り

さあさあ お立会い・・・・・・
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縁日の代表的なお店のひとつに「ガマの油売り」があります。
「さあさお立ち会い・・・四六のガマの油汗を煮つめて作った・・・」という口上で以前はお馴染みでしたが、平成10年頃にガマの油本舗が閉店してしまいました。ガマの油売りは伝統芸として残り、薬が実際に売られることはありません。

さて、このガマの油、どの程度の効き目があったのでしょう。口上での効能は、切り傷に始まり、ひび、あかぎれ、しもやけ、痔、はれもの、などとなっています。

一説には馬の脂肪で作った馬油と言う話もありますが、カエルの分泌物にそれらしきモノがあります。

シナヒキガエルの毒腺の分泌物を集めた物で、蟾酥(せんそ)と呼ばれる物質があります。

(かすり) の着物、袴、白いたすき、ほう歯の下駄、鉢巻き、で太刀を持つのが標準的なスタイルです。写真の主は金原亭馬好師匠。当寺正宝院の近隣の出身です。

六神丸などに使われている物です。六神丸というと強心薬のイメージが強いのですが、 解毒や痛み止めの作用もある様です。
蟾酥には麻痺作用と血管を収縮させる作用があるそうで、昔は刀傷の薬として珍重されていたのでしょう。蟾酥に強心作用のあることが分ったのは近年のことです。

※四六のガマとは、前足の指が四本、うしろ足の指が六本のカエルをいいます。

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