初   夢

かいぶんか 回文歌
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なかきよの、とおのねふりの、みなめさめ、なみのりふねの、おとのよきかな

江戸時代には正月の二日の夕暮れに「お宝、お宝、お宝、」と言って、七福神の宝船の絵と、前記のような前から読んでも後から読んでも同じ歌、回文歌を刷り込んだ紙が売られていました。

二日の晩、この「お宝」を枕の下に敷いて寝ると良い初夢を見ることができ、それがその年に福をもたらす、と伝えられています。 

こんな小噺も残っています

「この紙をあてて寝ると、めでたい夢を見る」と人がすすめるので、
めでたい夢を見ようと、紙を枕にあてて寝た。
ところがその晩、神様どうしが大喧嘩をする夢を見て目がさめた。
大いに腹を立てたが、よく見ると、それもそのはず、紙(神)がもめていた。

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