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ふつう仏さまは、蓮の花をかたどった台に座っています。この台を蓮台れんだいといいます。 蓮は泥沼の中から出てきたとは思えないように美しい花を咲かせます。また花と同時に実を実のらせます。そして蓮の葉は水をはじく性質ももっているので、仏教では、迷いの世界 (泥水) の中にあっても迷いに染まらず悟り (花と実) を得ることを、蓮の花に例えました。 蓮はレンコン(蓮根)として食べられるほか、葉や種など、ほとんどすべての部分が薬の材料にもなります。そして2000年前の種が発芽するなど、その寿命の長さも特徴です。 蓮の花は仏教の象徴的な花として大事にされます。そして仏さまの座席として使われます。 お不動さまはこの蓮台を頭に載せ、自分はしっかりとした大きな岩に坐っています。他の仏さまと大きく違うところです。蓮台に乗るのは皆さんで、お不動さまは使者として、縁の下の力持ちとなって信じる人を支えることを現します。 |
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