木から火、火から土、土から金、金から水、水から木、と順に巡ります。木は火を生じ、燃えたものは土となり、土は固まり金(鉱物)となり、金は冷えて水を生じ、水は木を育てる。このように順方向の隣り合わせは、一般的には自然の流れに沿った良い組合わせで、生(しょう)じるといいます。
これに対して一つ置きは剋(こく)すといって、一般的には相手の良さを殺してしまう悪い組合わせとなります。木は土を割って伸び、火は金を溶かし、土は水を飲み込み、金は木を傷つけ、水は火を消す、となります。
一般的にと付け加えたのは、生じることと、剋すことは、やはり陰陽(裏表)の関係で、どちらを中心にすえて見るかによって、善し悪しが決まります。目的によっては剋す関係の方が良いときもあります。
もうひとつ五行には比和(ひわ)という関係があります。木と木、火と火、土と土、金と金、水と水、というように同類項で、一般的によく調和し、また邪魔にも助けにもならない関係です。ここでも一般的にと付け加えたのは、比和がマイナスとなる場合も有るからです。例えば夫婦などでは比和していると、相手の運勢が弱いとき、自分の運勢も弱くなるので助けにくい、という不利な点もあります。 |