|
|
■根には何かの作用を起こす能力や機能をもった物、という意味があります。 |
|
植物は根から水分や養分を吸って育ちます。人間の性器を男根、女根と呼ぶのも、生み出す力があるからです。また人の生まれつきの性、持ち前を根性といいます。
人の感覚を起こさせる器官は、眼・耳・鼻・舌・身です。これを五根といいます。これらの器官から得られる情報により、いろいろな思いが生まれます。 この思い(意)を五根に足して六根と呼びます。そして五根それぞれが起こすさまざまの欲望を、断ち切って清らかな心(意)を得たい、と願う言葉が六根清浄です。 山に入り修行する人達は、日常生活で汚れた六根を、清らかな六根に近づけるため、六根清浄の言葉を繰り返し唱えながら登ります。
六根は般若心経にも出てきますが、六根清浄によるご利益について説かれているのは法華経です。法華経は28の話で構成されています。その中の19番目の話の最初に登場します。 |
|
|
法華経を大切に守る人達を五種法師と呼びます。五種は受持じゅじ、読書、暗唱、解説、書写です。この中で一番重視されるのは受持です。 他の四つはこの上に成り立つことで、受持はお経を物理的に持つというより暗記することを意味します。 |
●眼の功徳 先入観なく物事が正しく見える。
|
(C) Copyright 2006 Tobifudoson Shoboin.All Rights Reserved. | |