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■古代インドで使われていた時間の単位にカルパという単位があります。 |
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1カルパは・・・ 前者を磐石劫ばんじゃくこう後者を芥子劫けしこうといいます。 落語の寿限無じゅげむという話に登場する、ごこうのスリキリのこうとは、このカルパのことです。 ごごうは五劫と書き、5カルパのことです。とほうもなく長い時間です。 日常使われている言葉に、もっと長い時間があります。面倒なときに、おっくうといいます。これは億劫と書き、1劫の億倍した長い時間ということです。 劫の字をくうと読んだのは習慣的なものです。さらに劫の永さを強調した永劫という言葉もあります。未来永劫です。 反対に短い時間の方は、刹那せつなといいます。指をパチンと弾いた時の音の長さの数十分の1くらいの長さです。0.01秒くらいでしょうか。仏教ではこの短い時間のなかにも、ひとつの生命の一生があると考えます。 古代インドでは、120刹那で1怛刹那たせつな、60怛刹那で1臘縛ろうばく、30臘縛で1牟呼栗多むこりった、5牟呼栗多で1時、6時で1日とされていました。 |
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