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■天には、大黒天のように一人の神様の名前として使われる場合と、神様たちが住む世界を表す使い方があります。兜率天とそつてんは一人の神様の名前のように思われがちですが、ひとつの世界を表す名前です。 ■帝釈天や大梵天などのように、たくさんの神様を率いる神様を天王と言います。 ■色界や欲界の神様たちの住まいを、天堂てんどうとか天宮てんぐうと言います。 |
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神様の住む場所が天界です。天界は境地の程度で、表のように何段階かに分かれています。 まず欲界・色界・無色界の三つに大きく分けられます。人間の世界は欲界の下です。 ●欲界は地居天と空居天の二つに分けられ、地居天は須弥山の中腹から頂上の世界です。空居天は須弥山の上空です。これから上位の世界は地上を離れ空中になります。 欲界にある他化自在天から四大王衆天までの6段階を六欲天といいます。人間よりは、とらわれの程度が少ないのですが、ときどき欲望にとらわれる神様の世界です。ここまでは男女の区別があります。次の色界からは性別がなくなります。 ●色界は性欲と食欲を離れ、物質的な制約だけ残る世界です。真理の観察力と心の安定状態で大きく4段階に別れます。これを四禅天と言います。初禅天から第三禅天までの九つは、楽を生じて楽を受ける天なので、楽生天とも呼ばれます。 ●無色界は、真理の観察力と心の安定状態がさらに進んだ物質を超越した世界です。物質を超越しているので、体の大きさは無く、寿命だけがあります。 色界や欲界では上位の世界ほど広がりがあり、そこに住むものは身体も大きく寿命も長くなります。 |
無色界 |
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非想非非想処 ひそうひひそうしょ | ここが有頂天です。 | |
無所有処 むしょうしょ | ||||
識無辺処 しきむへんしょ | ||||
空無辺処 くうむへんしょ | ||||
色界 |
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色究竟天 しきくきょうてん |
阿迦尼咤天あかにたてんとも言う。 色究竟天を有頂天とする場合もあります。 |
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善現天 ぜんげんてん | ||||
善見天 ぜんけんてん | ||||
無熱天 むねつてん | ||||
無煩天 むぼんてん | ||||
無想天 むそうてん | ||||
広果天 こうかてん | ||||
福生天 ふくしょうてん | ||||
無雲天 むうんてん | ||||
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遍浄天 へんじょうてん | |||
無量浄天 むりょうじょうてん | ||||
少浄天 しょうじょうてん | ||||
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極光浄天 ごくこうじょうてん | |||
無量光天 むりょうこうてん | ||||
少光天 しょうこうてん | ||||
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大梵天 だいぼんてん | |||
梵輔天 ぼんほてん | ||||
梵衆天 ぼんしゅてん | ||||
欲界 |
欲 天 |
空居天 |
他化自在天 たけじざいてん | 第六天とも言う。 |
楽変化天 らくへんげてん | ||||
覩史多天 としたてん | 兜率天とそつてんとも言う。 | |||
夜摩天 やまてん | 焔摩天・炎摩天とも言う。 | |||
地居天 |
三十三天 さんじゅうさんてん | 帝釈天を代表とする33の神様。 | ||
四大王衆天 しだいおうしゅてん | 四天王と配下の夜叉やしゃ。 | |||
三十三天は叨利天とも言います。叨はフォントにないので代用です。口ではなくリッシン偏です。 咤も代用です。ウ冠の無い字です。 |
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