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■欲界は財欲・色欲・飲食欲・名誉欲・睡眠欲など五欲を持ったものの住む世界です。 ■欲界には地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、六欲天などが属します。 ■欲界では誰でもが五欲にかられて生活している、と考えられます。 |
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下記の図は、お経の中に出てくる仏教的宇宙観の一部を示したものです。全体像はこちらをご覧下さい。
神様の中では四大王衆天=四天王とその眷属が、一番人間に近いところに住んでいます。 四大王衆天は須弥山しゅみせんの中腹あたり、ベランダのように張り出た所に住んでいます。人間は裾野で、頂上にほ帝釈天の率いる三十三天が住んでいます。ここまでは地上に住んでいるので地居天ぢごてんと呼ばれています。 地居天より上は空中になるので、そこに住んでいる神様は空居天くうごてんと呼ばれます。空居天は4段階に分かれ、先ほどの地居天とあわせて計6段階の神様が六欲天です。
天界には乳児期が無く、誕生したときにすでに5歳以上の人間の姿をしています。そして常に男は20歳、女は16歳の若さを保ちつづけます。ただし下記のように寿命があり、寿命は五衰という形で現れはじめ、寿命が尽きると人間界以下の世界に生まれ変わることになります。 ■四大王衆天しだいおうしゅてん・・・900万年 覩史多天は兜率天とそつてんとも呼ばれ、弥勒菩薩が現在いる場所です。弥勒菩薩はお釈迦様が亡くなってから56億7000万年後人間界に現れる、とされていますが、覩史多天での寿命は5億7600万年ですから、弥勒菩薩が人間界に登場するタイミングは、どのように考えたらよいのでしょうか。 単純に何かの間違えで、桁違いと共に数字が順序良く並び替えられた。あるいは天人の五衰ごすいで寿命が尽きそうになっても、善行により復活が可能なので10回ほど復活する? 善行のひとつとして、神様も仏教を学ぶことができます。その施設は帝釈天の宮殿から見て、南西方向にある善法堂ぜんぼうどうという講堂です。
六欲天は欲界の神様ですから、異性に対する欲望もあります。ただし神様ですので、人間とは満足する行為が異なります。毘達磨倶舍論あびだつまくしゃろんというお経の第11卷に須弥山の説明があり、その中程に六欲天の交わり方が説明されています。 ■地居天は人間と同じように交わりますが、精水は出しません。血が騒ぐだけで、冷たい風を出して熱い欲望をさまします。 ■空居天は段階により満足の仕方が異なります。人間に近いほうから順に列記すると・・・ ■夜摩天…軽く抱き合うだけで満足する。 また楽変化天は自分の欲しいものを何でも自由に作り出して楽しむことができ、他化自在天は他人に自分の思い通りのものを作り出させて楽しむことができます。 したがってこの二天は、配偶者を自分の思い通りに作り出して楽しむことができる、ということになります。地居天、夜摩天、覩史多天は配偶者が定まっています。 |
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五衰の兆候かしら? |
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