縁  起

えんぎ
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縁起は因いんねんしょうきの略です。
縁起の考え方は、仏教がもつ根本的な世界観です。
因縁生・縁生・因縁法などともいいます。

 Aに縁ってBが起きる 

縁起がよい、縁起が悪い、縁起をかつぐ、という具合に、吉凶の前兆として、縁起という言葉はよく使われます。良い方にも悪い方にも使われる、めずらしい言葉です。

また、本来の意味からは、かなりかけ離れた使い方をされている言葉です。もともとは、さまざまな原因(因)や条件(縁)が相互に関係しあって、すべてのものが存在している、という考え方です。

逆に、いろいろな条件や原因が無くなれば、結果もおのずから無くなる、という考え方です。

この世に存在する一切のものは、条件が整えば生じ=縁起、条件によって消滅する=縁滅、となります。

 お寺や神社の縁起 

お経や戒律などが説かれた理由や由来を明かす説話も、縁起と呼ばれました。

そこから転じて、お寺や神社の由来、沿革、起源、開基はどんな人で・・・などを記した物も縁起と呼ばれるようになりました。

ただし今、皆さんが参拝した折に頂くパンフレット的な物とは少し趣が異なります。当初の物は、監督官庁へ提出された公文書の一部、開創に関係することを書いた部分を基に作られました。

また、民間で伝えられた伝説などを、仏教的、神道的論理にあわせて構成した話が作られ、日本的特色を持った縁起も生まれました。

 本来は・・・

縁起という言葉は、由来、いわれ、ゆかり、関わり、などといった雰囲気で使われますが、本来は、無我、空、中道、法、といった言葉と同じ意味合いを持ちます。

「縁起を見るものは法=真理を見る、法を見るものは縁起を見る」という言葉があります。

縁起の道理を理解したものは仏法を理解したものであり、仏法を正しく見るものは、必ず縁起の道理をも正しくみる、と言うことです。

世の中のものは、すべて相互に関係しあって存在している、因縁によって生ずる、という考え方です。

縁起には、阿含経の十二縁起説をはじめとして、楞伽経りょうがきょうなどの如来蔵縁起説、唯識宗の頼耶らや縁起説、華厳宗の法界縁起説、真言宗の六大縁起説、など諸説があります。

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