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お経には次の三種類があります。 中心となるのはやはり経です。お釈迦さまが弟子たちに説かれた話の記録です。 お経の文章構成は、概ね次のようになっています。 経という漢字は線とか糸を意味します。 一本の糸に美しい花を通して花の輪を作るように、お釈迦さまのすぐれた教えをいくつも並べまとめたもの、道理、道筋といった意味があります。 お経はインドから中国に伝えられ、中国語に翻訳されました。そして中国人僧侶の著作物も含めて編集されました。これを漢訳大蔵経とか一切経といいます。日本に伝わったお経の中心はこの大蔵経で2,920部、11,970巻のお経が納められています。A5判にこのホームページの字の大きさ位で書くと約7,000ページ位になります。下の写真は葉にサンスクリット語で書かれたお経です。 |
経、律、論を三蔵と呼びます。 この三蔵に精通している僧侶を三蔵法師といいます。敬称のひとつです。固有名詞ではありません。○○博士の博士の部分と同じです。孫悟空の西遊記に登場する三蔵法師は玄奘(げんじょう)三蔵法師といいます。 日本の文化に深くかかわりを持った法華経(ほけきょう) 聖徳太子は日本で初めて法華経を信仰した人として有名です。天台宗を開いた最澄(伝教大師)も法華経信仰を大切にした人です。そして日蓮上人は天台で学び法華経を中心にすえた宗派を開き劇的な一生を送りました。 現在日本で使われている法華経は鳩摩羅什くまらじゅうという僧侶が翻訳したもので、妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)といいます。「蓮華のような妙なる法の経典」と言う意味です。内容は、前半は智恵と平等について、後半は苦悩からの解放について説かれています。この後半に良く知られている観音経が含まれます。また祈願に使われる言葉もこの法華経から抜粋された言葉が多くあります。 |
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