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■年末行事に、たくさんの仏様の名前を唱える仏名会ぶつみょうえという行事があります。この行事は、知らず知らずのうちに作ってしまった罪などを懺悔さんげし、心身ともに清め、新年を迎える行事です。 |
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仏名会は光仁天皇の時(774)宮中で行われたのが最初といわれています。仏説仏名経という、仏様の名前がたくさん列記されたお経を読みます。 このお経には「ここにある名前を読み上げれば、平穏な日々を過ごせ、諸難から逃れ、諸々の罪が消え、将来、悟りが得られる」と説かれています。そして約13,000の仏様の名前が記されています。 導師が「南無なーむー」と唱えると、それに続いてみんなで仏様の名前を唱和しつつ、ひとつの名前ごとに丁寧に五体投地の礼拝をします。 仏説仏名経には12巻の物と30巻の物と二種類あります。30巻は12巻を土台として、所々にお経が付け加えられた物です。 現在ではこの仏説仏名経に代わり 三劫三千仏名経は、麗版、宋版、元版 明版などがあり、版によって構成が異なります。現在日本で使われているのは明版が主流です。 仏名会は年末行事ですが、3,000の仏様を礼拝することは年末以外にも行われます。天台宗では加行のメニューに含められています。また籠山行ろうざんぎょうする者は、仏様が現れるなど好相を感じ取るまで、限りなく三千仏の礼拝を繰り返す好相行こうそうぎょうを行います。 たくさんの仏様の名前を唱えて、いろいろな罪を消すタイプのお経は他にも伝えられいて10数種類あります。特徴的なモノを挙げると、 |
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