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■霊鷲山はインドのラジギールを囲む五つの山のひとつ。 ■ラジギールの漢訳名は王舎城おうしゃじょう。 ■お釈迦様の時代、ラジギールはマガダ国の首都。 ■マガダ国のビンビサーラ王はお釈迦様の大信者。 |
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霊鷲山は、ラジギールから北東へ5キロ程の所にある小高い山です。頂上はわずかに平らになっています。山頂が鷲の姿に見えることから、鷲の峰という意味で、霊鷲山とか鷲峰山じゅぶせんと呼ばれます。鷲が多く住むから、と言う説もあります。 サンスクリット語の音写では耆闍崛山ぎじゃくっせんまたは姑栗陀羅矩詫ぐりどらくーたと表記されます。 変わった形の岩が沢山ある所で、周辺にはヒンズー教やジャイナ教の霊地と成っている山もあります。 お釈迦様が説法をした場所として、また晩年よく過ごした場所として有名な所です。お釈迦様の最後の旅も、この霊鷲山から出発されました。
法華経や無量寿経など、おなじみのお経がここで説かれました。法華経は次のような文で始まります。
また、よく使われる如来寿量品=自我偈には次のような部分があります。
説法を聞きに行く人の為に、ビンビサーラ王=頻婆娑羅王びんばしゃらおうが山麓から山頂まで石段などを整備して、参道を作ったと伝えられます。そして王様も自らの足で登り、お釈迦様の話を何度も聞きに行ったと言われます。 山頂には、お釈迦様がとう留されたと言われる洞窟や、お堂の跡が残っています。
提婆達多だいばだったと言う人が、お釈迦様を殺そうとして、山の上から岩を落としました。ところが岩は途中で砕け、わずかに小さな破片がお釈迦様の足に当たった程度で済みました、と言う伝説があります。 この岩は、玄奘三蔵法師がここを訪れた頃(7世紀頃)、まだ参道の途中に残っていたと伝えられます。 |
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