四大聖地

霊場
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仏教では次の四ヶ所を四大聖地と呼びます。
   お釈迦様の生まれた所 悟りを開いた所 最初に説法をした所 亡くなった所
四大聖地は、いずれもインド北部に集中しています。
古くから沢山の人達がこの聖地を巡礼しています。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

 誕生の地

古代インドでも、女性は出産のため実家へ帰る風習がありました。お釈迦様はその途中、休憩で立ち寄ったルンビニー園の無憂樹の下で生まれました。ルンビニー園はネパールの南部です。漢字では藍毘尼園らんびにおん音写します。

アショーカ王はこの地を巡礼した時、記念としてお釈迦様誕生の地であることを刻んだ石柱を建てました。玄奘三蔵法師もこの地を訪れています。紀行文の中に、この石柱が落雷によって折れていたことを伝えています。

この柱は現在も残っています。また、初期から設置されていたと思われる、お釈迦さま誕生の地を記した石が最近発見されました。

 悟りの地

お釈迦様が悟りを開いた場所はブッダガヤーと呼ばれます。仏教では聖地の中の聖地です。漢字では仏陀伽耶ぶっだがや音写します。ブッダガヤーは古い発音で、現在ではボードガヤーと呼ばれることが多いようです。ビハール州ガヤー市の南の方です。

この近くを流れる川が尼連禅河にれんぜんがです。古くはネーランジャラー河、リラージャーン河などといいます。ブッダガヤーはこの川の西側です。そして菩提樹があります。

 初転法輪の地

お釈迦様が悟りを開いた後、初めて説法した場所をムリガダーヤといいます。日本では漢訳した鹿野苑ろくやおんの名前で知られています。ガンジス河中流域で、現在はサールナートと呼ばれている辺りです。昔から仙人の集まる所と信じられていた場所です。

ここで、まず五人の修行者に説法しました。お釈迦様の説法を転法輪てんぼうりんといいます。初めての転法輪を初転法輪といいます。お釈迦様は悟りを開いた後、七日間はその場を動かずに説法すべきかどうか躊躇したと伝えられています。初の説法は一大事件なのです。

 入滅の地

お釈迦様は故郷に向かう旅の中、ガンジス河を渡ったあたりで、弟子に死期が近づいている事を予言します。

ある日、施された食事が原因で激しい下痢となります。下痢が治らぬまま旅は続けられ、クシナガラまで来ます。ここでお釈迦様は二本の沙羅の樹=沙羅双樹の間に=2本×四隅=8本、北を枕にして床を準備するよう弟子に命じます。そして右脇を下にして横になりました。

お釈迦様の死期が近づいたことを知り、多くの人が集まりました。お釈迦様は横になったまま最後の法話を行い他界します。

クシナガラは漢字で拘尸那掲羅と音写します。北インドのウッタル・プラデーシュ州北東部です。

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