印  相

いんぞう
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古来インドでは手の形で意志を現す習慣がありました。これから発展して印相が生まれました。印相は印契いんけいともいいます。ふつうは簡単に印いんと呼ばれています。

印は指で輪を作ったり、両手を組み合わせていろいろな形をつくり出します。印は仏様の御利益や担当部門、意志などを象徴的に表します。したがって仏像を見分けるときの重要なポイントにもなります。

この図は手の位置関係を示すために3種類を合成したものです。実際にはこのような仏像はありません。

立像の場合、左手は掌を前に向けて自然に下げた形。

坐像ざぞう=座った姿

  

 九品の弥陀
よく知られている代表的な印は、阿弥陀様の9種類の印です。

 どの指で輪を作るかで3種類。
 
手がどの位置にあるかで3種類。
このふたつの組み合わせで9種類の印ができます。

これを九品の弥陀くほんのみだなどと呼びます。

各3種類には次のような名前があり、組み合わせによって上品下生印のように、一つの名称となります。

 輪を作る指

  上品 じょうぼん 親指と人さし指
  中品 ちゅうぼん 親指と中指
  下品 げぼん   親指と薬指

 手の位置

  上生 じょうしょう ひざの上で手を組む。
  中生 ちゅうしょう 両手が胸の前。
  下生 げしょう   右手が胸、左手ひざ。

9種類のなかで、座禅をしているような手の形が基本型となります。この形を上品上生印じょうぼんじょうしょういんといいます。

坐像では一番多いタイプです。阿弥陀の定印とも呼ばれます。

次に阿弥陀様で多いのが上品下生印じょうぼんげしょういんで、立像たっている姿はほとんどこのタイプです。この印は来迎印らいげいいともいいます。

 その他の印

阿弥陀さまの9種類の印の次によく知られているのが、次のような印です。

名前は知らなくとも形はどこかで見かけたことがあると思います。

施無畏印 せむいいん 与願印 よがんいん
お釈迦様によく見かける印です。左上のようにいずれも指をまっすぐ揃えごく自然な形です。
智拳印 ちけんいん
大日如来の特徴といってもよいくらい多くの大日如来が結んでいる印です。
法界定印 ほうかいじょういん
座禅のときにする手の形であるところから座禅印、禅定印、定印などともいいます。親指以外の4本の指は右手が上と左手が上の二種類あります。
法輪てんぼうりんいん
お釈迦様の教えが車の輪のように早く広がることを表します。図はもっとも一般的な形で、いくつかバリエーションがあります。
降魔印 ごうまいん
これはお釈迦様が地面を指したときに地の神が現れ、修行を妨げた魔王が降伏されたとより発しています。触地印ともいいます。与願印によく似ています。

印はここに上げたものはごく一部で数百種類以上あります。

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