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■古来インドでは手の形で意志を現す習慣がありました。これから発展して印相が生まれました。印相は印契いんけいともいいます。ふつうは簡単に印いんと呼ばれています。 印は指で輪を作ったり、両手を組み合わせていろいろな形をつくり出します。印は仏様の御利益や担当部門、意志などを象徴的に表します。したがって仏像を見分けるときの重要なポイントにもなります。 |
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●どの指で輪を作るかで3種類。 これを九品の弥陀くほんのみだなどと呼びます。 各3種類には次のような名前があり、組み合わせによって上品下生印のように、一つの名称となります。
上品 じょうぼん
親指と人さし指
上生 じょうしょう
ひざの上で手を組む。 9種類のなかで、座禅をしているような手の形が基本型となります。この形を上品上生印じょうぼんじょうしょういんといいます。 坐像では一番多いタイプです。阿弥陀の定印とも呼ばれます。 次に阿弥陀様で多いのが上品下生印じょうぼんげしょういんで、立像たっている姿はほとんどこのタイプです。この印は来迎印らいごういんともいいます。
阿弥陀さまの9種類の印の次によく知られているのが、次のような印です。 名前は知らなくとも形はどこかで見かけたことがあると思います。
印はここに上げたものはごく一部で数百種類以上あります。 |
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