玄  関

げんかん
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奥深い教えに入る関門。
北極の関門。
禅門に入門すること。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正面の入口

玄関は建物の正面にある入口を指しますが、もともとは場所を示す言葉ではなく、仏教の世界に入ることを表す言葉でした。

仏教の世界は、奥深く、優れた真理を追究するところから、妙な道に進む門=玄関、となりました。

 玄妙 げんみょう

玄は普通の認識や判断を超えた、深遠な悟りの境地をいいます。妙は、すぐれた、不可思議、というような意味です。玄妙で、奥深く微妙な、奥深い道理、根本の教え、真理の道、というような意味になります。

「玄のまた玄は、衆妙の門」という老子の有名な言葉があります。お茶席の掛け軸などに見られます。 衆妙=たくさんのすぐれた道理。

中国の禅寺では、お客様を接待する建物の入口に”玄関”と書いた額を掲げました。この先は何事にも奥深い理由があり、微妙な世界です、という事をアピールしています。

 日本では

禅宗様の建物とともに伝わり、はじめは書院や方丈ほうじょうの入口を玄関と呼びました。書院は和風住宅の原型となるものですが、時代によってその定義はいろいろあります。方丈は、僧侶の居間と接客の間をかねた建物です。

初期の玄関は、先端に入口となる戸が付いた、部屋につながる通路のようなものでした。土間には平瓦が敷かれ、奥深い長方形または¬字形に曲がって入るものでした。

後に屋根が立派になり、形は正方形に近づきます。また、式台と呼ばれる部屋より一段低い板張の部分が設けられ、威容を誇るようになります。

 家の顔

家相では玄関を家の顔といいます。またセールスマンや興信所の人は、玄関を見るだけで、その家の人たちのことをかなり把握するようです。

脚下照顧という言葉もあります。玄関のデザインはずいぶん変わりましたが、”玄関”と額を掲げなくとも、住んでる人の雰囲気を微妙に反映するようです。

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