建物の概観

本堂の内部
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お寺の建築物の屋根は、切妻造 ・ 寄棟造 ・ 入母屋造 宝形造 の四種類が基本です。あとはこれらのバリエーションです。


切妻造 (きりつまづくり)

一番単純で古来からある造り方です。あまり重要な施設には使われません。 


寄棟造 (よせむねづくり)

奈良時代に多く用いられた造り方です。四注造(しちゅうづくり)とも呼ばれます。


入母屋造 (いりもやづくり)

入母屋造は切妻造と寄棟造との合成で、一番多く用いられている形式です。


宝形造 (ほうぎょうづくり)

宝形造は比較的小形の建物に用いられます。正方形の建物なので方形(ほうぎょう)と書く場合もあります。この形式のバリエーションとして六角形、八角形があります。

八角形で有名なものは法隆寺の夢殿(ゆめどの)です。千円札の裏側のデザインに使われたこともあります。

丸形

丸形もありそうですが、建築物では多宝塔(たほうとう)の上層部ぐらいです。この場合も屋根は方形です。お厨子(仏さまをまつる仏具)には丸形もあります。

多宝塔は屋根が二重になっていますが、二重塔とは呼びません。

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