用 たいとゆう

易としての読み方
陰陽道の世界 > 體と用

易の判断には、體と用に分けて考える方法があります。これによって色々な事について明快に吉凶を判断することが出来ます。このサイトのおみくじは、體と用の判断ができるように作られています。この手法を用いることで、皆さんも簡単に専門家に近い判断が可能となります。

體は実体・本質と言うことです。なじみやすく、この先は体と言う字を使います。体の対語は用です。用いる、外に現れた働き、これを用といいます。

体は自分であり、人の為に占うなら答えを求めている人です。用は相手、目的とする事です。

例えば・・・・結婚なら、人が体で、結婚が用です。または自分が体で、相手が用です。
       出産なら、母親が体で、子供が用です。
       病気なら、病人が体で、病気が用です。
       売買なら、人が体で、物が用です。

では体と用はどの様に決まるのでしょうか。おみくじの最上段を見て下さい。


おみくじの全体像はこちらをご覧下さい。

右端の □■□ □□□ の部分で体と用が決まります。3個で一塊です。コンピュータなら3bitで表す記号と考えて下さい。二組あります。がある方が用です。上記の例ですと、左が用で、右が体となります。

左が何を表すかは、左端の黒と赤で出来たマークの下半分を見てください。同様に右は上半分を見て下さい。これを以下のように五行に直し判断します。五行の判断はこちらをご覧下さい。

通常、用から体が生しょうじられれば吉で、尅こくされれば凶です。比和ひわは吉と見ます。

上記の地天泰を例題として解釈してみましょう。

▼結婚の場合は・・・・・
マークは下にありますから、下が用=結婚=、上が体=自分=、となります。五行では土から金を生じるので、自分から結婚を生じる形になります。

この場合の結論としては、自分が結婚のために払う犠牲が大きいと観ます。
自分が結婚に尅されるよりましですが、あまり良いとはいえません。結婚の場合は結婚から自分が生じられるか、比和する場合を吉とします。

▼出産では・・・・・
上の母親が土で、下の子供が金です。親から子を生じています。自然の流れと一致しています。安産です。親から子を尅したら危険です。またその逆も同様です。尅された方の命が心配です。比和は安産です。

▼病気では・・・・・
上の病人が土で、下の病が金です。病人が病を生じているので治りにくいと観ます。病人が病を尅すれば全快の可能性大。病から生じられても良好。比和の場合は、自然に治る可能性が大きいと観ます。病に人が尅されたら要注意です。

▼売買では・・・・・
上の人が土で、下の物が金です。人が物を生じています。契約の成立は遅いと観ます。逆に物が人を生ずれば、成立しやすいと見ます。
物から尅された場合は成立が早く、買っただけ利益が出る。物を尅した場合は不成立、または損失有りと観ます。比和がバランスの取れた良い結果を生みます。

いずれの場合も、季節と合わせて考えると、さらに精度の高い答えとなります。色々な方面から体と用に分けて判断するのは、梅花心易で用いられる手法です。

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