おたずねに答えて

皆様から寄せられた御質問の中で、他のお方にも参考となるようなモノを掲載しています。
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お位牌の整理は?
分骨したいのですが?
仏具でないとダメ?
お供えの正面はどっち?
お供えしてはいけない物は?
お地蔵様を、神棚の下に祀ると不吉なことが?
仏壇にお札はだめ?
お位牌を置く順序は?
宗派を変えました。仏壇のご本尊は?
弁天様を西向きに祀っているお寺を探しています?
墓地の購入に方角はあるの?
霊はどこに居るのでしょう?

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お位牌の整理は?

お位牌の整理=災いが起こる、は極論だと思います。粗末にならぬように手順を踏んで整理することは、悪いことではありません。

生みの親、育ての親、夫の両親、3家分では確かに守るのが大変だと思います。世代が変われば、どのような関係か分りにくくなってしまうでしょうし、物理的なスペースの問題もあるでしょう。

それぞれ縁のあるお寺に相談をして、お焚き上げを依頼すれば良いと思います。その後の供養については、位牌が無くとも継続するのが一番ですが、出来そうも無いときは、永代供養とするなど、これもお焚き上げを依頼する寺と、経済的なことを含め相談される事をお勧めします。

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分骨したいのですが?

分骨でもお墓に入れるときは、埋葬許可書またはそれに順ずる書類が必要です。したがって後々の事までよく考えてから行ってください。

埋葬許可書=火葬許可証は故人一人に対し1通だけです。したがって分骨には埋葬許可書に代わるものを用意しなければなりません。

火葬の際でしたら、火葬場が分骨用の書類(分骨証明書)を発行します。

納骨の際でしたら、埋葬許可書を受取るお墓の管理者が分骨用の書類を発行します。

埋葬後の場合は、改葬と似たような手続きになります。

まず、これから納める所から受入証明書をもらいます。これを現在のお墓の管理者に渡すと分骨用の書類をくれます。 この書類を新しい所へ出して分骨を納めます。

一旦納めた遺骨一人分すべてを移動するのは改葬になります。
この場合は、現在お墓のある自治体から改葬許可証を得なければならず、分骨よりさらに一手間かかります。

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仏具でないとダメ?

仏様専用の物が仏具ですから、新品の物を仏様専用として使用すれば、通常の器でもかまいません。

ただ私たちが使うものと紛れてしまわないように、形や柄など区別のつきやすいものが良いと思います。

また仏様の教えは偏りの無いことが特徴ですから、形や柄もなるべくシンメトリーな物がお勧めです。

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お供えの正面はどっち?

仏教では中道=偏りが無い、が基本です。したがって左右対称に供えるのが基本です。裏表もあまり無い方が良いと思います。裏表が出来てしまう場合は、お参りする側から見て形が良いようにします。

供養には彩りの意味もあり、お参りする人が心地よく参拝できれば、仏様も同じように感じられます。

また、仏様と人間の関係は、先生と生徒のようなものです。教材は生徒が見やすいように置きますね。

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お供えしてはいけない物は?

仏様とは、最近亡くなった方でしょうか、それとも大日如来や観音様を指すのでしょうか。いずれにしても、"いけない"ではなく"避ける物"と考えていただいた方が良いと思います。

最近亡くなった方へのお供えならば、やはり殺生という点で、肉や魚などは好ましくありません。生前中の好みでも、仏になった後も同様と考えなくて良いと思います。むしろ変わって不思議はないでしょう。

通常は、トゲが多い花や、一日で散るような短命な花、異臭が強い物、を避けます。

大切な事は、供えた物をゴミにしない事です。食べ物なら、お参りが済んだら食べられるうちに下げて下さい。もし人が食べられる状態でなければ、餌になるものなら餌に、それもダメなら肥やしとか、何かに活用してください。出来るだけその物を活かして下さい。

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お地蔵様を神棚の下に祀ると不吉なことが?

神棚の真下は良くありません。その逆も同様です。どちらをお参りしているかはっきりしないような祀り方は好ましくありません。また、まったく対向するのも良くありません。一方をお参りするとき、どうしても他方に尻を向ける形になるからです。上下にしろ向かい合うにしろ、人一人分ぐらいの距離はずらして下さい。

一般的には、南または東向きを最良とします。また直上を人が通らないような所を選びます。つまり踏みつけることがない、あるいは少ない場所を選びます。

祀る位置によって不調になる可能性は無いとは言えませんが、悪い出来事を神仏に関連付けるのは、宗教におぼれる危険性があります。

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仏壇にお札はだめ?

神社のお札は宗教が異なるので祀りません。

お寺のお札は仏様の分身です。したがって仏様を祀る壇=仏壇にお祀りしてさしつかえありません。ただし、宗派によっては考え方が異なります。

祈願や修行を薦めない宗派や、特定の仏様だけを本尊とする宗派では、お札は祀らないように指導する場合があります。

仏壇と神棚の両方がある場合は、お寺のお札でも神棚に祀るのが一般的です。この場合は、祈願事は神棚、先祖の供養は仏壇で、という神仏習合的な考え方になります。

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お位牌を置く順序は?

仏壇はご本尊様をお祀りする場所です。お位牌を仏壇に祀るのは、亡くなった人が、仏様と同様になれることを願ってです。したがって中央の最上段がご本尊様。次席はご本尊様に近い所から、右左の順で下の段へと続きます。順序は亡くなった時期が古い順に上席よりお祀りします。亡くなった時点での年齢は通常考慮しません。

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宗派を変えました。仏壇のご本尊は?

以前信仰していた宗派と現在の宗派が異なったとしても、同じ仏教系であれば仏様は同じです。

宗派は○○をとする閥です。解釈の相違が実践にも影響しますが、目指すところは一致しているはずです。また、そこへ導いてくださる仏様も同じです。

そのままでも良いし、今の宗派で新たに開眼してもらえば、なお良いと思います。

仏像は教えを分かりやすくビジュアル化したものです。宗派の個性を色濃く出している仏像もあります。この場合は、新しい宗派にふさわしい仏様に変えたほうが良いかもしれません。

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弁天様を西向きに祀っているお寺を探しています?

この種のお尋ねには、まず答えが出ません。寺には本尊以外に、必ずと言ってよい程いくつかの仏様や神様が祀られています。石仏などで外にあれば別ですが、本堂内では近隣の寺でも知りません。多少なりとも特徴や由緒ある神仏の場合は、寺院名簿に並記するケースが増えていますので、見つかるかも知れませんが。

お寺探しでこんなケースもあります。

駅から5分位で、正○寺か正○院という寺はありませんか?

台東区ではこの聞き方で見つけるのは大変です。台東区の面積は約10キロ平方メートルです。そこに約330ケ寺ありますから、単純に計算すると隣り合う距離は174mになります。訪ねるときは寺院名と住所を正確に覚えておいて下さい。

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墓地の購入に方角はあるのでしょうか?

大切な物ですし、簡単に移動できる物ではないので、方角も考慮した方がよいと思います。しかし、方角よりもまず宗派が先です。

現在では事実上ほとんど宗派色は無いに等しい状態ですが、寺の墓地を利用するのであれば、その寺の運営方針や雰囲気が自分の想いと一致しているか、共鳴できることが大切です。その上で方角的にこの墓地を購入するのはいつが良いかを考えるべきだと思います。

また購入にあたり、もうひとつ大切なことがあります。実際に墓を守るのは、購入者ではなくその子孫と言うことです。お子さん達の意見も良く聞いてください。前記のように考えの違いや、維持費の都合、物理的問題もあります。

※端的に購入とか物という表現をしましたが、墓石はともかくとして、墓地は品物を買うようには考えないで下さい。浄財を納めて寺と縁を結び、長期に渡り使わせてもらう約束をするのです。

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霊はどこに居るのでしょう?

仏教はどちらかと言うと無霊魂説ですが、霊があるとして考えましょう。インターネットで例えれば、霊の居る所はサーバ、お墓や仏壇や位牌などは個々のパソコンです。時期や場所を問いません。条件が調えばいつでもコンタクト可能です。ではサーバはどこにあるのでしょう。極楽浄土は西方とされています。お釈迦さまが説かれた宇宙感は須弥山(しゅみせん)に代表されます。

霊はどのようなモノでしょう。今使っているコンピュータはデジタルです。文字も絵も音もすべてデジタル信号です。普通0と1の固まりといいますが、メモリの中に0や1の数字が実際に書かれているわけではありません。メモリの中では電気が有るか無いかです。有れば1、無ければ0、と表現しているのです。電気には形がありません。電気は電子の動きです。電子の動きを観ることはできません。見ようとした瞬間、位置が変わってしまいます。

実体はどんなモノかと追求していくと、ますますつかみにくくなってしまうのが霊です。

なんとなくお分かりいただけたでしょうか。理屈が分からなくとも実行すれば利益があることは、供養もインターネットも同じです。ただし「利益」の文字、仏教では「りやく」と読みます。

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