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■御幣は神様に布を供える時、木に挟んで供えたことから始まります。 ■紙の部分を紙垂しでといいます。昔は布(木綿ゆう)でした。 ■後に御神体になったり、祓う道具として使われるようになりました。 |
一般的な御幣 紙垂しで
三宝荒神幣
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御幣はおおむね神様に供えるものですが、時には清浄の印となったり、神様を表す物になったりします。 お供えとしての御幣は、幣束へいそくとか幣ぬさと呼ばれます。形は2本の紙垂しでを竹または木の串に挟んだものが一般的です。 特殊なものになると、紙垂の部分が龍など色々な形に成ります。紙の色は白が圧倒的に多く、紅白や五色、金銀などもあります。 幣=お供え物は、布製品に限らず、玉や馬など貴重品=財貨を用いることもあったので、後に貨幣につながっていきます。
注連縄しめなわや祓幣に紙垂が付けられた場合は、お供え物というより、清浄を保つ事の意味合いが強くなります。 注連縄は七五三縄しめなわとも書きます。七五三の数値は陰陽道で東西のラインを指します。このラインは太陽の通り道で、神様の通り道とも言われます。神様の通る道なので、清浄である、となります。したがって注連縄は清浄なラインとなり、他の縄との違いを明確にするため紙垂を付けます。 祓幣は、御幣の紙垂の数がぐっと多くなり、また細長くなる傾向があります。紙垂は紙に限らず、布の場合もあります。ハタキで払い清めるような感じになりますが、理論的には、祓は払うではなく、御幣に吸着させるような考え方です。紙垂が多く、こんもりとした祓幣は、仏教系でも使われることがあり、梵天と呼ばれます。
御幣は用途により、形や色は様々です。その中には神様を表す御幣もあります。 御幣を作る過程で、いろいろな約束事や唱える言葉があります。例えば、紙垂を切る台は梓の盤板を使い、串は高天原のもの、と言う様な具合です。 神様を表す御幣は、神様の形代 ともいえます。昔から天に向かってまっすぐ伸びた木には神様が宿るという考え方があります。そこから神様の依る木として、串は高天原産の杉となったようです。 |
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