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■花をまいて仏様や菩薩に供養することを、散華といいます。 ■散華は、インドの礼法から始まりました。 |
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仏様や菩薩が現れるとき空から花が降る、という話があり、これに由来して仏様や菩薩を供養する方法のひとつとして、散華があります。 また散華には、花の香によって悪い鬼神を退却させ、道場を清める意味もあります。 散華は、顕教けんぎょうの場合は四箇法要しかほうよう、密教みっきょうの場合は二箇法要にかほうようのひとつになります。 四箇法要は、梵唄ぼんばい散華さんげ梵音ぼんのん錫杖しゃくじょうの四つの方法で行う法要です。二箇法要は梵唄と散華の二つの方法で行います。 散華に使う花は、はじめ蓮弁など生花でしたが、しだいに紙製を使うようになりました。儀式によっては、葉の形が蓮弁に似ているところから、樒しきみを使う場合もあります。 通常、散華でまかれた花は、法要後、参詣者が自由に持ち帰って良いことになっています。
散華に使う花びらは、華籠けこと呼ばれるお皿状の器に並べて用意し、お経を読みながら何度かに分けてまきます。 華籠は、けご、けろう、はなかご、などとも読みます。また華皿はなざらと呼ばれる場合もあります。 材質は、竹、木、金属、紙、珠玉など、いろいろなものがありますが、一般的によく使われるのは金属製です。 華籠に盛られる花びらの数は、六葉、十二葉、十八葉、などとお経によりおおむね決められています。
散華の先導をする僧侶を散華師といいます。 散華師が初めの一句を唱え、以下、全員で唱和しながら散華を行います。唱和に加わる僧侶たちを散華衆といいます。 花をまく所作は、数回行われます。散華には、歩きながら行う行道散華ぎょうどうさんげと、自席を動かずにリーダーの指揮=次第のもとに行う次第散華しだいさんげの二通りがあります。
大きい法要で、重要な役を担当する七人の僧侶を七僧といいます。散華師は、この七僧のひとつに数えられます。 講師 こうじ お経を解説する役。 以上を七僧といいます。 呪願師 |
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