|
|
■座禅をするときの正しい姿勢です。 ■仏様はこの坐り方が多いので、仏坐、如来坐、円満坐と言われます。 ■全跏趺坐、跏趺正座、本跏坐、大坐などとも言います。 ■結加趺坐とも書きます。 |
|
結跏趺坐は、まず右足を左のモモの上に、足のコウが着くように乗せます。次に左足を右のモモに乗せます。両足とも足の裏は上を向きます。 結跏は、足を結んだような形をしていることを言います。跏も趺も、あぐらなど足を組むことを言います。跏は重なる、足の裏。趺は足のコウ、かかと、の意味があります。
左右どちらの足を上にするかで、吉祥坐と降魔坐の区別があります。 お釈迦様が悟りを開いた時の坐り方は、吉祥坐で手は降魔印だった、と言われています。インドでは金剛坐と呼んで、右足が上になる坐り方をするので、仏像もおおむね吉祥坐です。 降魔坐の姿は中国や日本で造られたものが多いようです。また禅系統の坐り方は降魔坐が主流です。降魔坐は修行中の坐と言われます。 密教では、右を仏界、左を衆生界として、右が上になるのは、仏様が慈悲の光の中に衆生を納め、仏の世界に救い上げることを表す、という考え方があります。また吉祥坐は蓮華坐とも言います。 色々な座り方の中で、吉祥坐がもっとも理想的な座り方で、悪魔も退散させる力を持つ、と考えられています。
片方の足だけ組む形を半跏坐、半跏趺坐、賢坐などと言います。通常、右足を左に乗せます。半跏坐を吉祥坐と言う場合もあります。 組んだ足を片足だけ外した形と、外した足を下げる形とがあります。足を下げた形では、弥勒菩薩の半跏思惟像が有名です。 全跏坐=結跏趺坐は如来の座り方で、半跏坐は菩薩の坐り方、という分け方もあります。 |
||||||||||||
吉祥坐 降魔坐 |
(C) Copyright 2009 Tobifudoson Shoboin.All Rights Reserved. | |