如意宝珠

にょいほうじゅ
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如意=ものごとが自分の意のようになること。
たまねぎのように、上の方がチョットとがった珠です。

 

 

 

観音様お地蔵様などが手に持っている、上部が円錐形になった珠です。似たもので橋の欄干の頂点に付いている珠がありますが、あちらは擬宝珠ぎぼしと言って如意宝珠を真似たものです。

如意宝珠は如意珠、如意摩尼にょいまになどとも言います。摩尼はサンスクリット語音写で、宝石を意味します。摩尼宝珠という言い方もあります。

 効能と産地?

如意宝珠は、宝物を出す。病気を治す。毒蛇を消す。にごり水を浄化する。災いを防ぐ。など、あらゆる願いを叶える、と言われる不思議な珠です。

海に住む怪魚マカラ=摩竭魚まかつぎょから。あるいは竜王の脳より採れるもの。とされています。

極めてまれな物で、しかも有益な効果がたくさん得られるので、仏様や仏様の教えを象徴する物とされました。仏舎利ぶっしゃりの変形という説もあります。

 摩竭魚まかつぎょ

全ての海水と魚を呑み込んでしまう、といわれるインドの伝説の怪魚です。原型は、鯨、フカ、ワニなどと言われています。前世で五戒を受けているので、観音様の名前など、仏様の名前を聞くとおとなしくなり、危害を加えないと言われています。

 竜王りゅうおう

インドにあった蛇を崇拝する信仰が仏教に取り入れられ、さらに中国にあった竜神信仰と結びついて、日本へ伝えられました。日本では水の神様あるいは雨乞いの神様として有名です。

法華経には仏の教えを護る神様として、つぎのような八つの竜王=八大竜王が登場します。
難陀なんだ 跋難陀ばつなんだ 娑伽羅しゃから 和脩吉わしゅきつ 徳叉伽とくしゃか 阿那婆達多あなばだった 摩那斯まなし 優鉢羅うはつら

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