醍醐味 だいごみ

スジャータ カルピス
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乳製品のコマーシャルではありません。

お釈迦さまが悟りを開くほんの少し前のことです。断食で力つき、倒れてしまったお釈迦さまに一人の少女が乳粥を差し出しました。お釈迦さまはこれを食べて、良い智恵を得るには、まず健康が第一であると考えました。

このときの少女の名前がスジャータ、そして乳粥は後にカルピスという造語に一役かうことになります。

仏教では乳製品の味と製作過程を教えの譬えにすることがあります。味の最高峰を醍醐味(だいごみ)といいます。サンスクリット語ではサルピルマンダといいます。醍醐味のひとつ手前が熟酥味(じゅくそみ)=サルピスです。

大正新脩大蔵経の発行に尽力した学問僧 渡辺海旭は、サンスクリット語の権威者であり、乳酸飲料の命名で相談されたとき醍醐味の話をしました。そしてカルピスの名前が生まれたのです。

さて、お釈迦さまは日常どのような物を食べていたのでしょうか?

お粥やグラタンのような、あまり噛まずに食べられるものが多かったようです。前記の乳粥をはじめとして、ごま、豆、魚、肉、などのお粥です。

肉や魚 が含まれているのは、お釈迦さまが次のように考えたからです。

身も心もひとつであって、いずれも健康でないと正しい修行はできない。健康を保つためには、正しい食生活が必要である。そのためには食べ物を選り好みせず、節量を心がける。また小食であるべき。

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