|
|
■お釈迦様の弟子を、守るべき戒律の数で分けると、こうなります。 ■5種類の出家者、2種類の在家信者、あわせて七衆といいます。 ■七衆に近住ごんじゅうを加えて八衆とすることもあります。 ■近住を、近住男と近住女に分けて、九衆と呼ぶ場合もあります。 ■比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷の四つで四衆ししゅといいます。 ■近住以外は、いずれの名称もサンスクリット語の音写です。 |
|
20才以上の男性で、具足戒ぐそくかい=出家者の集団内で守るべき戒律を守ると約束した人です。出家した専門修行者です。具足戒は破ると追放などの罰則があります。
20才以上で具足戒を守ると約束した女性です。当初お釈迦様は、女性の出家を認めていなかったのですが、養母の希望と阿難あなんの仲介によって、条件付で認めるようになった、と伝えられています。したがって比丘尼の第1号はお釈迦様の養母=摩訶波闍波提まかはじゃはだいとなります。
20才未満で十戒を守ると約束した男性です。見習修行者です。比丘になるためには、20才以上・両親の許可を得るなど、条件があります。 沙弥は勤策ごんさくとか勤策男ごんさくなんと訳されます。比丘に従って雑用などを勤めながら修行します。
20才未満で十戒を守ると約束した女性です。沙弥の女性版です。見習いですが剃髪ていはつします。沙弥尼は勤策女ごんさくにょと訳されます。
18才〜20才までで、六法戒ろっぽうかいを守ると約束した女性です。正学女しょうがくにょと訳されます。比丘尼と沙弥尼の中間です。 女性の場合、20才以上での出家でも、この期間は必要とされます。比丘尼の生活に耐えられるか、妊娠していないか、などを確認する期間です。六法戒が守れなかったときは、やり直しも可能です。
五戒を守ると約束した在家の男性です。近事男ごんじなんとか清信士しょうしんじなどと訳します。
五戒を守ると約束した在家の女性です。近事女ごんじにょとか清信女しょうしんにょなどと訳します。
在家の信者で、定められた日に一日だけ、出家者と同じような戒律を守り過ごす人です。近住はサンスクリット語ではupavasaといいます。烏婆婆沙と音写します。 阿羅漢の近くで住するから近住、戒律の下で近時こんじ=一昼夜、住するので近住、とかいろいろな説があります。 |
(C) Copyright 2009 Tobifudoson Shoboin.All Rights Reserved. | |