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■般若経は、般若波羅密はんにゃはらみつの理論と実践を説くお経の総称です。 ■タイトルに般若波羅蜜の単語を含む、一群のお経を指します。 ■おなじみの260字あまりの般若心経も、その一つです。 ■一番大きいものが、600巻に及ぶ大般若経です。大般若経は般若経の集大成です。 |
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日本に伝わっている般若経は、おなじみの般若心経から、600巻に及ぶ大般若経まで、42種類あります。 大般若経は、般若経と呼ばれるものを、ほとんど網羅していますので、ザックリ分けると仁王般若経にんのう 、おなじみの般若心経、大般若経、の3種類に分けられます。 また、42種類のうち、代表的なもの10編を取り上げて、十本般若じっぽんはんにゃと呼ばれています。
3番目の仁王般若経は、国王に対して、般若経を崇敬して読めば護国につながる、と説かれたものです。 このお経はサスクリット語原典やチベット語訳が見当たらず、また、存在していたという痕跡もないので、偽経と言われています。
四処十六会の会は会座えざのことで、大勢の人の集まりを意味します。四処十六会で、四つの場所で16回に分けて説かれた、と言う意味になりますが、歴史的な史実ではありません。 600巻、約500万字におよぶ大般若経を、内容に応じて16種類に分類したものです。初会〜第10会には、別の原典からの異訳があります。
般若経は数百年にわたり、次々と製作され、また何度も翻訳されました。そのために異訳や再訳など、また、何を原典として訳したかによって、何種類もの般若経が存在することになりました。 また、同じ話でも、本題だけのものと、その場の様子を付け加えたものがあります。前者は小本または略本、後者は大本または広本と呼ばれています。 その場の様子を伝える部分には、話がされた場所、その場に居た主な人の名前、集まった人数などが書かれています。 おなじみの般若心経は、略本の仲間です。 |
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