密教的念仏

常行三昧 じょうぎょうざんまい
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心を一つの事に集中し、正しい智恵を得るための修行。
仏様が目の前に現れるという、般舟三昧経はんじゅざんまいきょうに基づく修行方法。
仏立三昧ぶつりゅうざんまいともいいます。
般舟はサンスクリット語音写で、仏立は般舟を訳した言葉です。
三昧は、心を静めて一つのことに集中して、心を乱さない状態をいいます。

 

  

 

 

 

 
天台大師538−598中国仏教を総合し天台教学を樹立した僧侶。天台宗の開祖。名前は智ちぎ

 

円仁794-864栃木県の出身。15歳で比叡山に登り最澄の弟子となる。別名慈覚大師。第三代の天台座主。天台密教の基礎を築いた人。

 

 

 

 

 四種三昧 ししゅざんまい

四種三昧は、天台宗の基本的な修行で、次の四種類の行を指します。

  じょうざ
常坐三昧
90日間坐り続け、坐禅に没頭します。
  じょうぎょう
常行三昧
90日間念仏を唱えながら阿弥陀様の周りをまわり続けます。
  はんぎょうはんざ
半行半坐三昧
歩いて行う行と、坐って行う行の組み合わせです。
  ひぎょうひざ
非行非坐三昧
前記3種類以外のすべての行。あらゆる起居動作が仏道につながることを理想とします。

中国の天台大師が、色々な行の仕方を、動作、唱え方、心、の三方面から分類して、立ち振る舞いの違いから、4つのカテゴリーに分けたものです。

 常行三昧 じょうぎょうざんまい

常行三昧は、約10m四方のお堂の中で行われます。ご本尊の阿弥陀様の周りを、90日間を一期として、ひたすら阿弥陀様の名前だけを唱え、心に阿弥陀様を念じながら昼夜歩き続けます。24時間行うので常行と呼ばれます。

ご本尊の周囲には、手すりがあり、疲れた時はこれを頼りに歩き、休む時は、天井から下げられた紐につかまって休みます。けっして坐ることはありせん。常に歩き続けることに特色があります。

 浄土信仰の普及

常行三昧は念仏三昧法とあいまって、浄土信仰の普及に一役買います。念仏三昧法は、円仁えんにんが中国から伝えたもので、一定の期間、僧侶が交替で四六時中、阿弥陀様の名前を唱えます。

歩きながら、念仏を唱えて、仏様を観想する。密教の身口意に通ずる密教的念仏です。

 日常生活で・・・・・

相手の名前を呼び、相手のことを思って、歩んで下さい。パートナーの本当の良さが見えて、楽しい生活が送れるはずです。たとえ夢の中であっても、他の人の名前を呼ばないで下さい。 

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