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■有とは生存のこと。ものが存在する状態。 ■四有は輪廻転生の1サイクルを四つに分けたもの。 |
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心の働きや感情を持つものを有情うじょうといいます。生きているものの総称として使われています。衆生しゅじょうともいいます。 この有情が、迷いの世界で輪廻転生するとき、その1サイクルのなかで、どのように存在するか、存在の状態を四つに分けたのが四有です。 本有ほんぬ・・・受精後から死ぬまで=現在の生存。
生を受けた瞬間というのは、母親の胎内に魂が入った時点をさします。仏教では、この時点を生まれた瞬間と考えます。したがって、母親の胎内に居る約10ヶ月の期間も年齢に加算され、母親から出た時には一歳と数えます。 生有と死有は、一刹那という、ほんの一瞬の短い時間です。本有と中有には、さまざまな期間があります。 本有は一念から億百千劫まで。 中有は中陰ちゅういんとか中蘊ちゅううんともいいます。期間は、7日、49日、定め無し、など諸説があります。また中有にも死生あり、とする説もあれば、中有は無いとする説もあります。 中有の期間の身体は、すでに次に生まれる姿をしていますが、ごく小さいため肉眼では見えないとされています。中有は乾闥婆けんだつばとも呼ばれ、香りのみを食物とする霊的な存在=中有の身体で、食香じきこうとも呼ばれます。
有情=心を持つものは、輪廻転生で下記のような三つの世界を 行ったり来たりします。そこで少しでも良い世界へ生まれ変わるようにと、死有から生有までの中有の期間、七日ごとに供養が行われるようになりました。そして七回目の四十九日が重要な供養日となり、満中陰と呼ばれます。
無色界では、精神的に高度な世界なので、中有が無いといわれています。また地獄など下位の世界では、中有での存在の仕方に、それぞれ特徴があるとされています。 |
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