六道輪廻

六趣  ろくどうりんね
 TOP > やさしい仏教入門 > 六道輪廻

行いによって、どの世界に生まれ変わるか、という考え方です。
行いによってき住む所なので六趣ろくしゅとも言います。

------ 四生 ------

生まれ方の違いによる四つの分類。

胎生たいしょう
母親の胎内から生まれるもの。

卵生らんしょう
卵から生まれるもの。

湿生しっしょう
湿気のあるところから生まれる虫など。

化生けしょう
何もないところから忽然と生まれるもの。

 

 

 

 

 

 六つの世界

三善道or
三善趣

人間の世界より苦が少なく楽の多い世界。

生病老死の四苦八苦がある世界。

しゅら
修羅
独善的な世界。怒りに我を忘れ戦いを繰り返す世界。欲望を抑えることが出来ない世界。

三悪道or
三悪趣

畜生
弱肉強食が繰り返され、互いに殺傷しあう世界。人を蹴落としてでも、自分だけ抜け出そうとする世界。

餓鬼
嫉妬深さ、物惜しみ、欲望の塊の世界。この世界から抜け出るため、さらに無理を重ねる世界。

地獄
さまざまな苦しみを受ける世界。六つのうち最も苦しみの多い世界。

六道は住む世界=生存状態を示すもので、どのように生まれるかを表す四生ししょうとの組み合わせで、輪廻転生りんねてんしょうすることになります。

輪廻とは車輪の回転のように、無限に生死をくり返すことです。輪回とも書きます。六道輪廻とか六道四生といいます。

六道輪廻は、もともとインドにあった世界観で、インドでは修羅を地獄に含め、五道とする場合もあります。

 六つの世界で活躍する仏様

各世界で苦しむ人達を救うため、観音様お地蔵様は六観音、六地蔵として特別に配当されています。また、お地蔵様は六道能化ろくどうのうけと呼ばれ特に有名で、簡素な姿で錫杖を持つ姿は、休む暇もなく六道を巡ることを表しています。

 六道の図式

六道絵=六道輪廻図の原形はインドです。各世界をリアルに描いたものから、サッパリしたものまで色々あります。基本事項を網羅してサッパリ系で描いてみたのが左の図です。

輪廻転生ですから、円形が基本です。円盤を持っているのは死の神であり忿怒尊であり羅刹です。

中心は輪廻する原因の無知・憎しみ・貪欲の三毒です。その外側に六つの世界があり、外周は苦しみから抜けるための十二因縁が描かれます。ここでは12個の楕円で表現しています。

六つの世界は上下二段に分かれ対照的に描かれます。リアルな絵の場合は、どのような状態であろうと、仏様が救って下さる様子が描かれます。

輪廻から抜け出すには三毒の心を捨てなければならない、ことを表しています。

 (C) Copyright 2012 Tobifudoson Shoboin.All Rights Reserved.

TOP > やさしい仏教入門 > 六道輪廻