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■倶舎論にもとづいて正確に描いてみると・・・・・ ■1由旬ゆじゅんは7Kmで計算しました。 |
三千大千世界の話で示した左図は、形状や寸法は、かなりいい加減な図です。 もっとも、どこの図も形状や寸法のいい加減さでは大同小異ですが・・・・・ そこで、可能な限り縦横の比率を正しく描いてみました。 |
図1 図2
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風輪だけは、とてつもなく大きいので、正確に表現できません。そこで風輪は左右を省略し、他の部分は縦横比を保ちながら断面図を描くと図1のようになります。 図中、金輪の輪の字の上にある小さな長方形が須弥山です。須弥山は海上に出ている部分は正方形の山で、北面は黄金 東面は白銀 南面は瑠璃るり、西面は玻璃はりで出来ています。人間の住む島は須弥山の南側なので、南面の瑠璃が空の色となります。 瑠璃=ラピスラズリ 玻璃=水晶 図2は上から見た平面図です。寸法の比率は正確ではありません。イメージとして見て下さい。
山脈は隣り合う距離、幅、高さ、ともに外側へ行く毎に2分の1ずつの寸法になります。
須弥山から尼民達羅山までの間は、八種類のすぐれた特質を具えた水、八功徳水はっくどくすいで満たされています。 八種類の特質=功徳とは、甘い、冷たい、柔らかい、軽い、澄んでいる、臭みが無い、ノド越が良い、お腹を痛めることが無い、を言います。 須弥山と最初の山脈との間の海だけ須弥海と呼びます。 |
図3 図1の金輪から上、須弥山から右半分を拡大したものです。 |
※善はフォントに無いので代用です。土偏が付きます。センと読みます。白土という意味があります。 |
方形の山脈が終わると、外周の鉄囲山まで、広い普通の海が広がります。以上を九山八海と言います。 普通の海には四つの島があります。大きさは一辺14,000Kmです。表から解るように、ほぼ地球の大きさと同じです。
以上を須弥四洲とか四大洲と言います。そして各洲に二つずつの中洲と、500の小州があります。
四島ある内、人間の住む島は南に位置する贍部洲です。贍部洲を拡大したのが図4です。水面下が地獄です。海の上に出ている部分は6層になっています。 上から順に泥、白善、白土、赤土、黄土、青土です。厚さは上部の2層が3,500Km、他は7,000Kmです。 北の島には地獄はありません。東と西の島には孤地獄と辺地獄があります。また四劫しこうによる崩壊のタイミングは島ごとに異なります。 太陽と月は須弥山の中腹あたりの高さを回ります。 |
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