須弥山の詳細

須弥山を正確に描いてみる
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倶舎論にもとづいて正確に描いてみると・・・・・
1由旬ゆじゅんは7Kmで計算しました。

三千大千世界の話で示した左図は、形状や寸法は、かなりいい加減な図です。

もっとも、どこの図も形状や寸法のいい加減さでは大同小異ですが・・・・・

そこで、可能な限り縦横の比率を正しく描いてみました。

 


図1

 


図2

 

直径の比較
地球

1.3万Km

四大洲
人の住む島

1.4万Km

須弥山

56万Km

太陽

140万Km

金輪

840万Km

太陽系

148億Km

風輪

318×10
49乗万Km

 風輪は大きすぎて描けません

風輪だけは、とてつもなく大きいので、正確に表現できません。そこで風輪は左右を省略し、他の部分は縦横比を保ちながら断面図を描くと図1のようになります。

図中、金輪の輪の字の上にある小さな長方形が須弥山です。須弥山は海上に出ている部分は正方形の山で、北面は黄金 東面は白銀 南面は瑠璃るり、西面は玻璃はりで出来ています。人間の住む島は須弥山の南側なので、南面の瑠璃が空の色となります。 瑠璃=ラピスラズリ 玻璃=水晶

図2は上から見た平面図です。寸法の比率は正確ではありません。イメージとして見て下さい。
外周が金輪の際=鉄囲山です。中央の四角が須弥山です。
須弥山を七つの方形の山脈が囲みます。内側から

名称

海抜

 

 持双山
 持軸山
 檐木山
 善見山
 馬耳山
 象耳山
 尼民達羅山

280,000Km
140,000Km
70,000Km
35,000Km
17,500Km
8,750Km
4,375Km

 えんぼくせん



 にみんだつらせん
 鉄囲山

2,187.5Km

 外周の山 てついせん

山脈は隣り合う距離、幅、高さ、ともに外側へ行く毎に2分の1ずつの寸法になります。
山は黄金で出来ているので、七金山しちこんせんと言います。外周の鉄囲山は、円形で鉄で出来ています。

 極楽浄土の水 八功徳

須弥山から尼民達羅山までの間は、八種類のすぐれた特質を具えた水、八功徳水はっくどくすいで満たされています。

八種類の特質=功徳とは、甘い、冷たい、柔らかい、軽い、澄んでいる、臭みが無い、ノド越が良い、お腹を痛めることが無い、を言います。

須弥山と最初の山脈との間の海だけ須弥海と呼びます。



図3   図1の金輪から上、須弥山から右半分を拡大したものです。

図4

善はフォントに無いので代用です。土偏が付きます。センと読みます。白土という意味があります。

 外周は塩水の海

方形の山脈が終わると、外周の鉄囲山まで、広い普通の海が広がります。以上を九山八海と言います。

普通の海には四つの島があります。大きさは一辺14,000Kmです。表から解るように、ほぼ地球の大きさと同じです。

方角

外形

名称

別名

半月形

しょうしんしゅう
勝身洲

ほつばだい
弗婆提

西

円形

ごげしゅう
牛貨洲

くだに
瞿陀尼

三角形

せんぶしゅ
贍部洲

えんぶだい
閻浮提

正方形

くるしゅう
倶盧洲

うつたんおつ
鬱単越

以上を須弥四洲とか四大洲と言います。そして各洲に二つずつの中洲と、500の小州があります。

 私達の住んでいる島

四島ある内、人間の住む島は南に位置する贍部洲です。贍部洲を拡大したのが図4です。水面下が地獄です。海の上に出ている部分は6層になっています。

上から順に泥、白、白土、赤土、黄土、青土です。厚さは上部の2層が3,500Km、他は7,000Kmです。

北の島には地獄はありません。東と西の島には孤地獄と辺地獄があります。また四劫しこうによる崩壊のタイミングは島ごとに異なります。

太陽と月は須弥山の中腹あたりの高さを回ります。

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