おい

笈摺
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笈は修行するときに、仏像をはじめとして、お香やお供物経文、お札など、修行に必要なものを納め背負う箱です。修験にはかかせない法具です。

左の写真が正面。両開きの戸になっています。右の写真が裏側で、リュックのように背負うための紐が付いています。

写真の笈は実用的なものです。漆塗りで飾り金具などを施した物もあります。また板笈という、枠だけで、うすべったい形の物もあります。

巡礼する人が衣類など身の回りの物を入れる箱も笈と呼びます。こちらは持ち運び安いように、つづら形が多いようです。

そして、巡礼の人たちが着るもので、「ちゃんちゃんこ」のような袖無しの白衣を笈摺り(おいずり)または笈摺る(おいずる)といいます。白衣なので、これに御朱印を集める人もいます。これは実際の巡拝に着るのではなく、極楽への旅装束として、お棺に入れることを目的としている場合が多いようです。

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