|
|
■仏教では、人に災をもたらす魔性の物、善を妨げるモノが悪魔です。 ■魔性の物も、時には有益なことがある、とされるのが東洋の文化です。 ■西洋の文化に比べると、東洋の文化では、悪魔と神様の区別が明確ではありません。 |
|
仏教では人に災いを与える魔物や、仏道を妨げる悪い神様を悪魔といいます。魔の語源に当るサンスクリット語は魔羅まら。人の命を奪ったり、人の心を悩ませる悪霊です。 仏教の魔は性質が多彩で、キリスト教などとは、かなり異なります。解釈の範囲を広げると、天界の下の方=欲界の他化自在天や、死の神=閻魔を指す時もあります。 また悪魔は心の中に住む煩悩とも考えられます。外部にある恐ろしい存在ではなく、自分の内にある迷い、内面的な弱さを映し出したモノが悪魔とも言えます。
業障ごうしょう、煩悩障ぼんのうしょう、異熟障いじゅくしょう、この三つの障害を三障といいます。 業障・・・・・悪い行いによって即、地獄に落ちる環境。 四魔は死の原因となる四つの魔です。 煩悩魔・・・・・108煩悩など。
お釈迦様の苦行生活は常に誘惑との戦いでした。特に菩提樹の下に坐った時、悪魔がいろいろな形で襲いかかります。時には快楽への誘いであったり、死の恐怖だったりします。 人間は自分中心に考えがちです。善悪の基準も自分の経験だけで決めてしまうこと事があります。 |
(C) Copyright 2007 Tobifudoson Shoboin.All Rights Reserved. | |