伝   法

でんぼう
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仏教では仏・法・僧の三つを、三つの宝 「三宝」 といって大切にします。
は悟りを開いたお釈迦様
はお釈迦様の教え
はお釈迦様の教えに従って悟りを目ざして修行する人です。

 教えを伝える

三宝のうち法を伝えることを伝法といいます。
伝法で伝えられる内容は、一般的な教えではなく、奥義にあたる口伝や秘伝の部分です。伝法を受けるには、それ相応の器量と能力が要求されます。宗派により基準が異なりますが、おおむね加行けぎょうを終えていることが最低条件となります。

 パスが大切

誰からどう伝わったか、そのルートも重視されます。血統のように受け継いできたものを伝える、という意味で血脈けちみゃくと呼ばれます。また、受け継いだ弟子がいずれは師となり次の弟子へ伝えることから、相互に継承する意味で相承そうじょうともいいます。

血脈のスタートポイントは、いくつかの考え方があります。
法はお釈迦様の教えですからお釈迦様とする。
論理的原点に当たる廬遮那仏あるいは大日如来とする。
宗祖を原点にする。
などがあります。

原点から一連の流れを記したものを、伝法血脈譜でんぼうけちみゃくふまたは略して血脈譜といいます。密教系の宗派では伝法は特に重視されます。また伝授した仏様のご真言やを書いた印信いんじんも授けられます。

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