お経の読み方
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お経は大切な文章なので、暗記していても間違いの無いように、本を見ながら読むのが基本です。
同じ漢字でも発音は、呉音、漢音、唐音とあり、異なったお経に聞こえることがあります。
日本に最初伝わったお経は呉音で、次に漢音、鎌倉時代あたりから唐音が伝わりました。

 

 お経は読書が基本

お経はお釈迦様が説かれた話の記録です。したがって内容を理解し、実践するために何度も読みます。また教えを伝えるため、暗記するまで読み込んだりします。これが読経の始まりです。

後にお経を読むことが宗教的な意義を持つようになり、読経=修行のようになります。

仏教ではお経を読む功徳が説かれています。そこで供養や祈願のためにお経を読むことが行われるようになりました。願いを実現させるために、仏様の前でお経を読んだり、亡くなった人に功徳を向けるために、お葬式や法事でお経が読まれます。

 いろいろな読み方

読経どきょうorどくきょう 普通お経を読む、と言うとこれを指します。お経の本を見ながらを声を出して読むことです。お経の音読です。読誦どくじゅともいいます。

看経かんきん お経を看る。つまり黙読です。禅宗系統で使われる言葉です。経を「きん」と読むのは唐音の発音です。まれに読経の意味で使われることもあります。

諷経ふぎんorふきょう 声を出してお経を読むことです。看経と対になる言葉です。朝夕のお勤めのお経を指すこともあります。

諷誦ふじゅ 諷経と同じような言葉で、声を出して読むことです。また、お経を読む趣旨などを述べる文章を読むことも諷誦といいます。趣旨を述べる文を諷誦文といいます。願文がんもんとか表白ひょうびゃくと言う場合もあります。ときには読経よりこちらを重視することもあります。

誦経ずきょう お経を暗誦することです。

勤行ごんぎょう 勤=精を出す、努力して行う、から熱心に修行することを勤行といいます。通常、朝夕などの定時の読経を指します。「お勤め」ともいいます。

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