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■仏壇は位牌をまつる専用スペースではありません。 ■仏壇は本来、自分が信仰している仏様をまつる場所です。 ■仏壇を置く位置は、清浄な場所で南または東向きを最良とします。 |
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「まだ亡くなった人がいないので、仏壇は置いていない」と言う話を聞くことがありますが、仏壇は位牌をまつる専用スペースではありません。 本来は自分が信仰している仏様をまつる場所です。そこに先祖の位牌もまつるのは、ご先祖を仏様の世界に加えていただき、仏様に導いてもらう為です。したがって仏壇の中心は仏様で、位牌は一段下がった所や両脇にまつります。
仏壇を置く位置は、清浄な場所で南または東向きを最良とします。二階建て以上の建物で一階に置く場合は、真上を人がよく通るところや、お手洗の真下などは避けます。 マンション等で階上が何に使われているかわからないとき、またどうしても通路や手洗の真下に当たる場合は、仏壇の真上の天井に「雲」と書いた紙を貼ることによって、階上はないものと観想します。 仏壇や護摩壇など土辺の壇の字がつくものは、もとは土や石でつくられていました。
仏壇の中央にまつるものを本尊と呼びます。宗派によって概ねまつる本尊が決まっています。代表的なものを揚げると次の様になります。 天台宗 ・・・・ お釈迦様、阿弥陀如来、または菩提寺の本尊と同じ仏様 ご本尊は仏像とは限りません。曼荼羅まんだらや掛軸の場合もあります。お参りするときは、ご本尊の慈悲の力によってご先祖が極楽浄土へ導かれることを祈ります。
位牌のみで本尊がない場合は、仏壇というより位牌壇と呼ぶべきでしょう。位牌が増えて狭くなったときは、一番新しい仏と先祖代々の位牌を残して後は過去帳に記入するか、繰り位牌の形式にしてまとめます。このとき戒名・俗名・命日・年齢・続柄・生年月日などが不明にならないように注意します。
仏様には三十二相と言う仏様としての条件があります。三十一までは彫刻で表せますが、仏様の説法だけは形に表せません。これはその仏様に縁の深いお経をあげ、魂を込めてはじめて完成となります。これを開眼といいます。 仏像が大きければ、その胎内に小さな仏像や経典を納めます。ときには遺品を納め、特定の人の菩提を祈ることもあります。 |
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