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■九品くほんの一部が上品下品じょうひんげひんの語源と言われます。 ■品は、種類・等級・篇・章などの意味を持ちます。 ■九品は三三之品とも言います |
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浄土教では、生前の行いによって、極楽浄土に生まれ変わるとき、九つのパターンがある、とされています。 九つのパターンは、極楽浄土から迎えに来る仏様のメンバーや乗り物などが異なります。表の右端の列がその乗り物です。 |
じょうぼんじょうしょう 上品上生 |
生前なんらかの善業をした人 | 大乗を修める人 | 僧侶がお経を読んでいるところへ、仏・菩薩・飛天など大勢で迎えに来る。 |
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じょうぼんちゅうしょう 上品中生 |
僧侶がお経を読んでいるところへ、上品上生より小編成で迎えに来る。 |
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じょうぼんげっょう 上品下生 |
上品中生より、さらに小編成で迎えに来る。 |
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ちゅうぼんじょうしょう 中品上生 |
小乗を修める人 | 僧侶がお経を読んでいるところへ、上品下生より小編成で、三名の導くための別グループが付属した形で迎えに来る。 |
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ちゅうぼんちゅうしょう 中品中生 |
導くためのグループだけで迎えに来る。 |
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ちゅうぼんげしょう 中品下生 |
一般的な善を行う人 | 中品中生にほぼ同じ。 |
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げぼんじょうしょう 下品上生 |
善業をせず悪をなした人 |
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僧侶がお経を読んでいるところへ、三尊仏が迎えに来る。 |
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げぼんちゅうしょう 下品中生 |
仏・菩薩が迎えに来る。 |
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げぼんげしょう 下品下生 |
特に迎えのものは来ない。 |
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迎えに来るメンバーは、すでに仏に限りなく近い人には、華やかな迎えが来ます。足りない所がある人には、相応の修行をする為に、インストラクタ的な仏様達が実質的に迎えに来ます。下品下生で乗り物だけが配車されるのは、まずお念仏だけでも唱えないと極楽往生できませんよ、ということを表しています。 また、極楽で一人前の仏様となるまでの時間も、それぞれ異なります。上品上生は1〜7日、上品中生で1小劫、以下だんだんと長くなり、下品下生では12大劫かかります。 お経によっては九品浄土と呼んで、行き先も異なる、とする説もあります。
●九品の弥陀くほんのみだ 九種類の浄土に居る九種類の阿弥陀様。 ●九品印くほんいん 九品の弥陀を分かりやすく表す九種類の印相。 ●九品の念仏くほんのねんぶつ 九種類の調子で読むお念仏。 ●九品蓮台くほんれんだい 臨終のときに浄土から迎えに来る九種類の乗り物 (表の右端の列) |
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