元三大師

良源 りょうげん
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元三大師がんざんだいし角大師つのだいし慈恵大師じえだいしどれも同じ人の名前です。
元三大師は命日から生まれた名前です。
角大師は伝説の姿から生まれた名前です。
慈恵大師は朝廷から贈られた名前です。

角大師

 

 

 

 

豆大師

 良源 りょうげん

元三大師の本来の名前は良源といいます。亡くなった日が1月3日=元三なので、元三大師の名前が生まれました。

良源は天台宗の僧侶で、比叡山の経済的基盤の確立や、焼けたお堂を建て直したり、学問的な興隆、教団内の規律の維持など、さまざまな功績があり、延暦寺中興の祖と言われています。
18代目の天台座主=天台宗の最高責任者も務めました。

 異色のキャラクター

元三大師には伝説化された不思議な話があり、角大師以外にも豆大師、降魔大師、魔除大師など、様々な呼び名があります。元三大師そのものが特異な信仰を集めているのです。

また、おみくじの原型を作った人としても有名です。

天台宗では元三大師と慈眼大師をペアにして両大師と呼びます。慈眼大師は天海僧正のことで、天海僧正は元三大師を最も尊敬していた、と伝えられます。

 角大師 つのだいし

角大師は、元三大師が鬼の姿になって疫病神を追い払った時の姿と言われています。角が生え、目がグリグリッと丸く、口が耳まで裂け、あばら骨が浮いて見えます。
この姿を描いたお札は、門口に貼る魔除のお札として知られ、鬼守りとも呼ばれます。

 疫病にかかった元三大師

疫病が流行し、元三大師も感染して高熱を出しました。疫病の苦しさを体験した元三大師は、疫病から人々を救うため祈りました。
疫鬼が現れ元三大師を悩まそうとしましたが、そのとき元三大師は鬼のような姿になっていたので、疫鬼は恐れを成して退散しました。この時の姿を写し取ったのが角大師のお姿です。

 豆大師 まめだいし

豆大師は、小さな元三大師のお姿が、豆粒のように9段33個並べられているお札です。

元三大師は如意輪観音の化身とも言われます。観音様が三十三の姿に変わり人々を救う、という法華経の話に基づいて創られたもので、災難除のお札とされます。

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