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お釈迦さまのお墓は円形のおわんを伏せたような形でした。この円形の塚を梵語でストゥーパといいます。お釈迦さまの遺徳をたたえるため、後に石柱のストゥーパがインド各地に建てられました。 形も半円から台が付き、暑さをしのぐ意味から傘が付けられ、仏教的宇宙の五大元素、地(四角)水(円)火(三角)風(半月)空(宝珠)の五輪を重ねる五輪塔へと発展します。五輪塔は石製から木製へ、そして薄い板へと変わりました。建てる目的も変化し、故人の名を書いて追善供養の方法のひとつとなりました。 塔婆の裏に書く文字は、大日如来を現す梵字が多く用いられます。これは仏の智恵の水で浄める意味をもっています。 ストゥーパは巨大な塔へとも変化しました。三重の塔や五重の塔などがそれです。肝心なのは屋根の上にあるアンテナのような部分です。相輪といいます。 この相輪の一番上の部分、宝珠ほうしゅが最も重要で、ここがお釈迦さまの遺骨を納めるところです。宝珠の形は円満成就、完全無欠を表します。屋根から下はいわば飾りの部分です。また塔にはいろいろな形式がありますが、基本は五重塔です。 |
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