塔  婆

とうば ストゥーパ
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塔婆は真宗系統以外、亡き人の供養には必ずといってよいほど建てられます。塔婆の起源については、別ページを御覧下さい。よく使われる塔婆は長さ1.8m程度の板で、図のように上の方に少し刻みがあります。この部分は五輪塔を表しています。書かれる文字は宗派や地域の風習などで異なります。概ね共通しているところを図示しました。

まず梵字から 表面の五つの梵字は次のようになります。

梵 字

発 音

キャ

 漢字に当てはめると

 色で表せば

 形では

宝珠形

半月形

三角形

円形

正方形

裏の梵字はバンと読みます。金剛界大日如来です。密教的には表は胎蔵界の世界で、キャ、カ、ラ、バ、アを、大日、宝幢、開敷華王、無量寿、天鼓雷音の五仏と解釈する場合もあります。塔婆=五輪塔=宇宙=大日如来の図式で、塔婆に書かれた戒名の人が、大日如来によって救われることを願います。

キャ、カ、ラ、バ、ア、の次にもう一字、梵字を書きます。塔婆を建てる供養日に縁のある仏様の種子です。通常は十三仏のどれかになるはずです。その下にくるのが戒名、供養の回忌、建てた人の名前となります。建てた人の名前は建てた日付とともに以前は裏側でしたが、最近は誰が建てたか分りやすくする為に表面に書かれる場合が多いようです。

年回以外の時は、回忌のところが盂蘭盆会うらぼんえ彼岸会などとなります。裏面のバンの次には、さらに梵字でいろいろな菩薩の名前や真言の一部を書き添えたりします。

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