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十 王

  

判定会議のメンバー 十王

十王が極楽行か地獄行かの判定をする話は、十王信仰と呼ばれ、10世紀ごろ道教との融合で出来上がります。インドでは四十九日までで結論が出たのですが、中国に入ってから審査期間が長くなります。

十王信仰について書かれたお経を十王経といいます。
通常は日本で作られたといわれる地蔵菩薩発心因縁十王経略して地蔵十王経をさします。
中国製のお経では閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経略して預修十王生七経があります。

内容は、生前中の罪を軽減するため、供養を勧めたり、十王と本地仏の関係が説明されています。

十王ではありませんが、閻羅王の登場するインド製のお経としては、仏説閻羅王五天使者経があります。人間に悪事をさせないために、閻羅王が五人の使者をつかわします。人間はこれを覚らずに、地獄に落ちるような罪を犯すおろかさを説いた話です。

十王の服装は左の絵のように、みんな閻魔王のような服装をしています。これは六朝時代3〜6世紀の様式です。仏像図彙では、テーブル掛けや体の向き、手の位置が少し異なる程度で、ほとんど同じような図柄ですので十王それぞれの絵は省略します。

担当忌日 

十王名

本地仏
 初七日 秦広王  しんこうおう 不動明王
 二七日 初江王  しょこうおう 釈迦如来
 三七日 宋帝王  そうたいおう 文殊菩薩
 四七日 五官王  ごかんおう 普賢菩薩
 五七日 35日 閻魔王  えんまおう 地蔵菩薩
 六七日 変成王  へんじょうおう 弥勒菩薩
 七七日 49日 山王  たいざんおう 薬師菩薩
 百カ日 平等王  びょうどうおう 観世音菩薩
 一周忌 都市王  としおう 勢至菩薩
 三回忌 五道転輪王  ごどうてんりんおう 阿弥陀如来

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