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■法要は、お釈迦様の教え=法の重要な部分、という意味です。 ■法会、法事、仏事など、似たような言葉が色々とありますが、現在では仏教的儀式すべてを法要と呼んでいます。 |
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インドではお釈迦様の教えを聞く集会がたくさん開かれました。この集会が法会ほうえの始りです。後にお釈迦様の教えを書いたお経を読み、教えの主旨を研究する法会や、祈願の法会、先祖供養の法会などが生まれてきます。明確な定義はありませんが、法要をする会が法会と言ったところです。
法要は先祖供養だけではなく、お祝い、祈願、修学、伝法など、様々なものがあります。目的も特定のものから多目的なものまであります。そして、読むお経の種類、礼拝の仕方、歩き方などによって、法要の目的が明確にされます。 同じ法要でも、宗派により呼び名が異なる場合があります。問答形式で僧侶の知識をテストする法会があります。これを天台宗では法華大会ほっけだいえ、真言宗では伝法大会でんぼうだいえ、法相宗では慈恩会じおんね、華厳宗では方広会ほごえなどと呼びます。
形式は、宗派固有のものもあれば、各宗ほぼ共通しているものもあります。 開催期間は、1日だけのものから1〜2ヶ月に渡る長いものまであります。また1日に数回行う法要もあります。 僧侶の人数も、数人から、100人単位のものまであります。古くは千僧供養とか万僧供養と呼ばれた法要もありました。数の大きさにも意味がある法要です。東大寺の大仏開眼供養は一万僧と言われています。
四箇法要は大きな法会の時に行われる四つの儀式です。 梵唄ぼんばい 1人が法会の開始前に仏様の徳を讃える4句の詩を唱え、参加する人達の心を落ち着いた心にします。 散華さんげ 全員で悪鬼を退ける言葉を唱和しながら花を撒きます。 錫杖しゃくじょう お経を唱和し、各節の終わりに錫杖を振ます。
十昼夜「南無阿弥陀仏」とお念仏を唱えて、阿弥陀様に感謝する法要です。京都にある天台宗の寺院で行われたのが最初です。 この世において十昼夜、善を行うことは、仏の国で千年善行をすることよりも尊い、と言う教えに基づいて行われる行事です。お十夜、十夜講、十夜念仏などともいいます。 本来は旧暦の10月6日から15日まで十昼夜行う法要ですが、現在では10月から11月にかけて、浄土宗の寺院で念仏会のひとつとして一日だけ行われることが多いようです。 |
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