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■人は月の満ち欠けや季節の移り変わりなど、自然の周期性から方位に優劣を見出し、自然の周期と個人の周期との関わりで、色々な吉凶禍福が現れると考えました。 |
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方位が悪ければ一度良い方向に進み、そこから目的地が良い方位になるように迂回する。これが方違の基本です。 しかし、この方法は時間と手間がかかります。また、良い方位に移転しても、そこが判断の基点となるには、それ相応の期間、その場所に滞在しなければなりません。 そこで神仏のご加護を得て、方違なしで方位の災いを防ぐのが方除のご祈祷です。 この方除にご利益があるお寺や神社の境内から、土や水を持ち帰って撒く人がいますが、これはお勧めできません。だまって持ち帰ったのでは泥棒と同じです。 ご祈祷した土砂や水を、方位学上の良い日時に撒いて初めて効果が期待できるのです。また、清めた物を撒く事は二次的なことで、本来はどう祈るかがポイントとなります。
方位には絶対方位と相対方位があります。 ●東西南北、これは絶対方位の表し方です。 相対方位は左右前後など、状況によって方位の採り方が変わる表し方をいいます。 例えば、北を向いて立ったとき右手が東です。右手は顔があるから決まります。そして顔の向きは、目があるから決まります。もし前後に目があったらどうでしょう??? 正面という方位があり、これを基準に左右という相対方位が決まります。 あなたにとって東に在るある地点は、隣の人から見たとき西になる場合もあります。
地球は南北を軸として回転しています。したがって南北は点となります。極点に立ったとき東西南北はどちらでしょう。 北極星も動いています。たまたま地球の回転軸の延長線上にあるから、動かないように見えているだけです。 これが密教的方除の基本理念です。涅槃経に出てきます。 方位と時刻には密接な関係があり、年・月・日・時間それぞれにあります。転居、大事な取引、受験、長旅、工事などは方位に差し障りがないかどうか調べます。 問題があれば災いを除き防ぐご祈祷をします。これが方除です。土地や家など形の吉凶には時間は関係なく、その形が続く限り影響があります。 当寺で行う方除けは、密教的方法と方違的な方法とを併用いたします。 |
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