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■明王は、呪文の王者。 ■明王は、悪魔を調伏し、仏教を守護する仏様。 ■明王の多くは、ヒンドゥー教に由来します。 |
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明王は、明呪みょうじゅの中の王、を意味します。明は愚かさを破る智慧の光明を指し、王は最も優れたもの、を表します。 一般的には、智慧の光明力が特に秀れた神格者、あるいは仏像の分類名として使われます。また、明王の代表格であるお不動様を意味する場合もあります。 仏様の説く真理を、すべての人々に聞かせる為、大日如来の命令により、いろいろな明王が登場します。
明王は、普通の姿では教化し難い人たちを、屈伏させて教化するため、仏様が忿怒ふんぬの姿に変身した時の名前です。 威怒王いぬおうとか忿怒尊とも呼ばれます。密教特有の存在です。 髪は燃え上がるように逆立ち、牙があったり、目や手足の数も多く、武器を持ったりしています。 厳しい顔で威嚇するような姿は、頑固な心を打ち砕く、強い姿勢を表しています。
明王の姿からは、男性的なイメージを持ちますが、女神出身の明王もあります。 ご真言には、文法上の男女二声があるので、明の主にも、また男女の二神がある、とされています。 ヴィディヤー・ラージャ・・・男性名詞 一般的には、両方とも明王と訳しますが、ヴィディヤー・ラージュニーは、女性の明王=明妃みょうひという訳し方もあります。 五大明王のひとつ、軍荼利明王ぐんだりみょうおうは、女性の薬叉やくしゃの一人で、元は女神でしたが、中国で男性形に変わりました。
普通は、厳しい顔をしているのが明王ですが、孔雀明王のように優しい顔をした、菩薩形もあります。 孔雀明王の原語はマハー・マーユーリーです。 また、馬頭明王めずみょうおうのように菩薩としての馬頭観音ばとうかんのんの名前の方がよく知られている場合も有ります。馬頭菩薩、馬頭大士とも呼ばれます。菩薩の名前を持ちますが、その姿は忿怒の相です。 |
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