葛城山

かつらぎさん
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葛城山は、大峯山と並ぶ修験道の代表的な行場です。
修験道の開祖、役行者えんのぎょうじゃが最初に修行した所、といわれています。
葛城山=金剛山=金剛山地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

河内名所図会
葛城岩橋図の部分

現在、岩橋山に残る久米の岩橋は、この絵図ほどの大きさではありませんが、似たような形で、岩橋山の頂上近くに残っています。

 葛城山 かつらぎさん

葛城山は大峯山に比べると、一般にはあまり知られていませんが、修験道では大切な根本道場です。葛城山は顕教けんぎょうの峯、大峯山は密教の峯、と言われます。また、葛城山は修験道最古の霊場とも言われます。

聖護院を中心とする本山派では、春は葛城修行、夏は大峯奥駈修行、で修行を行うことが基本です。

 法華信者の修業の地 

大阪平野と奈良盆地を隔てるように金剛山地があります。主峰は1125mの金剛山、二番目が960mの葛城山です。

古くは、現在の金剛山が葛城山と呼ばれていたようです。また、金剛山地の総称として、葛城山の名前が使われることもあります。

葛城山=金剛山から、華厳経に出てくる金剛山と葛城山を重ね合わせ、法起菩薩説法の浄土は葛城山とされ、役行者を法起菩薩の権化とする伝承もあります。

紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島から二上山に至る山脈に、法華経二十八品に因んで28ヶ所に納経が行われ、葛城山は古代から法華信者たちの重要な修行道場です。葛城山を法華の峯とも呼びます。 

 岩橋と一言主神 ひとことぬしのかみ

役行者は、修行で行き来する人達のため、葛城山系の岩橋山と、吉野の金峯山きんぷせんとの間に、岩の橋を架けることを計画します。

葛城山の神様たちを集めて、橋の建設をはじめますが、鬼神たちが、自分たちの姿は醜いので恥ずかしい、との理由で夜間しか働きませんでした。

役行者は、恥ずかしがらず昼間も働くように、と言いますが、理解できないのなら協力は出来ない、と一言主神が譲りません。役行者は怒り、呪術で一言主神を縛り、谷底に放置しました。

一言主神は腹を立て、役行者が世中を乱そうと企んでいる、と偽のお告げを流します。その噂で役行者は伊豆大島に島流しとなり、岩橋工事は中断してしまいました。

その時の名残が、岩橋山の頂上近くにある「久米の岩橋」と言われています。

岩橋は金剛山から大峯山の西の覗き付近へ架けようとした、という説もあります。

 

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