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■羅髪とも書きます。 ■螺は、タニシ、サザエ、法螺貝、など渦巻状のモノを指します。 |
垂髻すいけい
螺髻らけい
高髻こうけい
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仏様の髪の毛は、パンチパーマのような髪形です。これを螺髪らほつといいます。巻貝のように、髪の毛一本一本がカールしています。この髪形は、昔のインドの階級の高い人達の髪型に由来している、と言われています。
螺髪は、悟りを開いた仏様に出てくる特徴の一つと言われます。常人と違う、人間を越えた存在を表す特徴ですから、螺髪ならばそれだけでも尊い、と言うことになります。 お釈迦様には、三十二相八十種好さんじゅうにそうはちじゅうしゅこうと呼ばれる、たくさんの勝れた特徴があったと言われています。八十種好には髪型に関する特徴も含まれています。 大般若経の第381巻諸功徳相品に、八十種好の特徴が書かれています。47〜49番が螺髪に関する部分です。世尊はお釈迦様のことです。 世尊首髮香潔細軟潤澤旋轉。是四十八。 世尊首髮齊整無亂亦不交雜。是四十九。 大般若経以外にも八十種好の説明は出てきます。 表現や順番は、お経により多少異なります。
髪型は地域によって、ギリシア人風に波形に表現されたモノもありますが、日本では如来と呼ばれる仏像は、大日如来以外は螺髪です。 菩薩は螺髪ではなく、左の図のように部分的に束にして、垂髻すいけいにしているモノが多いのですが、たいてい冠をつけているので、よく分かりません。 また、梵天のように頭の上部を螺の形に結んだモノもあります。こちらは螺髻らけいといいます。梵志ぼんじで髪型を螺髻にした者を螺髻梵志とか螺髻仙人といいます。 梵志は梵士とも書きます。梵は清浄という意味で、梵志は、清らかな行を修め梵天に生まれようと志す者、となります。音写すると婆羅門=バラモンになります。 螺髻に似ていますが、天辺が一段盛り上がっている所は、肉髻にっけいといいます。髪ではなく脳が膨らんで、頭が高く盛り上がっているのです。頭脳明晰さを表します。 肉髻部分と頭の境目にある珠は、肉髻珠にっけいじゅorにっけいしゅです。智恵が体から発する光として表現されています。
螺髪に限らず仏様の毛は、通常すべて右巻きですが、まれに左巻きの羅髪もあります。 額の中央に点のようにあるのも、1本の白く長い毛が、螺髪のように右回りに巻いています。白毫びやくごうと言います。智慧と災いを除くことを表します。 さて、僧侶は剃髪が基本ですが、お釈迦様はどうだったのでしょう。言い伝えによると、お釈迦様は長さ3〜4cmくらい髪の毛を伸ばしていたそうです。そして1本1本が右に巻かれていたそうです。 また、このような記録もあります。幼時のとき髪の長さは一丈二尺五寸、出家のときは一丈三尺五寸。成道の後は、紺瑠璃色で千色の光を放っていた、と言われています。 |
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