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■お清めに使う水を灑水しゃすいといいます。 ■灑水を撒いて清めることも灑水と呼びます。 ■灑水は、きれいな水にお香を入れて作ります。=香水こうずい=灑水。 |
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灑水は洒水しゃすいとも書ます。灑も洒も、そそぐ・清らか・洗う、という意味を持ちます。 灑水は、身をはじめとして、道場や、いろいろな物を清めるときに使われます。散杖さんじょうあるいは灑水杖と呼ばれる木の棒で、器から少し灑水用の香水を取り、注ぐように撒いたり、散布するように撒きます。 灑水は身や心を清め、仏性を呼び起こすので、加持香水かじこうずいとも呼ばれます。仏様の智慧の水をそそぎ、菩提心の種を成長させる、という考え方です。
香水こうずいは、灑水器と呼ばれる専用の器で、きれいな水にお香を入れ、ご真言や印を結びながら作ります。 灑水するときも、ご真言や印を結んで加持し、柳や梅の若枝などで作った散杖で行います。 灑水器は塗香ずこうを入れる器と、通常セットで使われます。器の形は同じですが、お香を入れる塗香器ずこうきの方が少し小型です。塗香器は、身体を清浄にするために塗る粉末のお香を入れておく器です。二つ合せて二器と呼びます。
灑水をするときは、ご真言を唱えながら散杖の先で香水をかき回し清め、一定の所作で散杖を振って香水を撒きます。 このかき回して清める部分は、茶道によく似た動作があり、茶道が灑水の作法を取り入れた、とする見方があります。 灑水は、座ったまま行う場合と、堂内を回りながら行う場合があります。また、本堂へ入る際に身を清める簡単な灑水もあります。 お護摩での灑水は灑浄しゃじょうと呼ばれ、他の灑水とは区別されます。灑浄はお護摩の進行中にも、一定の区切りごとに行われ、散杖の振り方や、かき回す順序は、流派により異なります。 |
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