埋経 & 納経

ご朱印
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納経とスタンプ・ラリーが同類のように思われがちですが、納経は信仰の深さを示す大切な修行です。
祈願や供養のためにお経書き写し、お寺に納めることを納経といいます。

 

  

弥勒菩薩はお釈迦様が亡くなってから56億7000万年後現れるとされている。

 

現在の納経に選ばれるお経は、お参りするご本尊に縁の深いお経や、一般的なところでは般若心経が多い。 

 

 

 

 

納経のために全国を巡礼する人を経聖 (きょうひじり) といいます。

 

 納経の原点は埋経 まいきょう

埋経は、弥勒菩薩がこの世に現れて説法をする時に備え、お経を残すために埋めるものです。埋経はインドから中国へ、そして円仁えんにんによって日本に伝えられました。埋めた所を経塚といいます。

埋められるお経は、法華経、無量義経、観普賢経、阿弥陀経、般若心経、弥勒経、大日経、金剛頂経、蘇悉地経そしつじきょう、理趣経などです。

日本の埋経で有名なものは、藤原道長が寛弘4年(1007)に吉野の金峯山に埋めたものです。

時とともにお経を納めることは、地中だけでなく、お寺や神社に納めるケースが増えてゆきます。神社に納められたものでは、厳島神社の平家納経が美術的に有名です。

いずれの場合も、目的は弥勒菩薩が現れたとき、自分の写経を弥勒菩薩に発見してもらい、自分がどのような状況に置かれていても、救ってもらおうと願ったものです。

 霊場めぐりとの結びつき

全国66ヶ所の一ノ宮に、法華経を一巻づつ納めて巡拝する、納経のための霊場めぐりが行われるようになりました。しかし、霊場めぐりとの結びつきは、納経の簡略化へとつながりました。

 お経は書かずに印刷されたものを納める。
 お経の代りに納経札を納める。
 お経を読むだけで納経とする。
 お経も読まずにお参りだけで朱印を受ける。

巡拝のことを札を打つという言い方は、納経札をお堂の柱や壁に打ちつけたことから来ています。そして納経札は板から紙へと変ります。

 受領証

納経すると、お寺は受領証を発行します。ご本尊の名前を中心に書き、寺院名、参拝の年月日などを記して宝印が押されます。この宝印が朱色なので納経をご朱印とも呼びます。

最近ではお経を読まずに、お参りだけで宝印を受ける方が多くなりました。この辺がスタンプ・ラリーと同様に思われる原因でしょう。

 帳面・軸・笈摺 おいずり・おいずる

宝印を受ける専用の帳面を、納経帳、ご朱印帳、集印帳などと呼びます。七福神33観音36不動など、札所が決まっている場合は、掛け軸にご朱印を受け、祀りやすくする方法もあります。時には笈摺などに受けて、お棺に入れる場合もあります。

納経をして、仏様のご加護や故人の冥福を祈ることが本来の姿です。宝印はご本尊の分身に当たるものです。お守りにもなるものですから、記念スタンプ類とは扱いを別にします。

納経帳やご朱印掛け軸は一年でお炊き上げするのではなく、末永く大切に奉持します。

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