巡  礼

じゅんれい
 TOP > やさしい仏教入門 > 巡礼

聖地を巡礼することで、大きな功徳を得ます。
聖地に詣でることは、仏教に限らずいろいろな宗教で重要な儀礼となっています。
日本では順礼とも書き、巡拝、巡歴、遍路などとも呼ばれています。

 

 

 

 

 

 

 いつから

日本の巡礼は、平安時代の中頃からと言われます。当時、観音様の信仰が盛んだったので、西国33観音の霊場が生まれました。当初の巡礼者は裕福な人が多かったようです。巡礼は室町時代あたりから盛んとなり、庶民に広がったのは江戸時代からです。

巡礼の発展とともに、巡礼する人に対して托鉢的な感覚で、お金や食事などを接待する風習も生まれました。

 直線と円

巡礼は特別な聖地に向かう直線型と、いくつかの聖地を巡る周回型に分けられます。

メッカ巡礼やエルサレム巡礼などは直線的な良い例です。熊野詣やお伊勢参りなども、この種の巡礼と言えますが、途中の聖地も参拝しながら行く点が少し異なります。

日本で巡礼と言えば、たいてい周回型で、右回りが基本です。四国88ケ所では、逆周りをするとお大師さんに会える、と言うことで逆周りもあります。

世界的に観れば、西洋が直線的で東洋が周回的という見方があります。また一神教と多神教の違い、とも見ることが出来ます。

 ナンバリング

各地の33観音霊場や36不動霊場、四国88ケ所などでは、札所番号が付けられています。概ね右回りで巡りやすいようにナンバリングされているはずです。しかし、どこの霊場巡りも一回りするのに数日間かかりますので、毎回自宅に戻るとなると、番号順が効率的とは言えません。

また、日本全国の霊場を巡り、写経した法華経を一部ずつ66ケ所に納経する、と言う約束ごとだけで、参拝する場所やコースがはっきりしない巡礼もあります。

 約束ごと

巡礼中は精進潔斎けっさいして、禁欲を保つことが基本です。一般的には往きの精進潔斎を強調するため、帰り道は観光旅行的になる場合が多いようです。

服装は巡礼姿といわれる、白衣、笈摺おいずりを着て、笠をかぶり杖を持つのが標準です。笠には迷故三界城・・・の、四句の偈文げもんが書かれています。杖は上端が五輪塔をかたどった刻みが入っています。巡礼中に行き倒れた場合は、仮の墓標とされることもありました。巡礼姿は死装束にもなっています。

参拝したら納札します。今は紙製がほとんどですが、むかしは木製が多く、釘で打ち付けました。そこから札所にお参りすることを、札を打つ、とも言いました。

納経も大切な目的のひとつです。全国66ケ所を回る六十六部は法華経と決まっていますが、他の巡礼では特に決まっていません。般若心経不動経、観音経などが、よく使われるお経です。納経したら、その印に御朱印を頂きます。

 (C) Copyright 2009 Tobifudoson Shoboin.All Rights Reserved.

TOP > やさしい仏教入門 > 巡礼