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■地鎮祭は工事の安全を祈る儀式です。 ■鍬入式くわいれしき地祭じまつり起工式きこうしき定礎祭ていそさい安全祈願祭、地祝いなど色々な呼び名があります。 ■古くは安鎮法あんちんほう、鎮地祭、鎮祭、などとも呼ばれました。 |
すき |
仏教・修験道・神道など、宗教や宗派による違いや時代による違いがあり、名称とともに色々あります。 おおむね土地の中央または建物の中央となる部分に、南向きあるいは東向きに祭壇を造り、その土地に関わる仏様や神様たちに建築する事を伝え、工事の安全を祈ります。
いずれの形式でも、式次第はおおむね次のようになります。 1. 式場・祭壇・参列者・土地の四方などを清める。
仏様や神様を招いて行う式なので、式場となる部分はきれい掃き清めます。丁寧ならば式場全体に、少なくとも祭壇を作る範囲は砂などをまいて整えます。 祭壇を作る部分は、四隅に柱を立てて縄を張り、結界としての区切りをつけます。結界に使う柱や縄は、宗派によって材料や、結界の標識に使う御幣の形などが異なります。
お酒、お米、海の幸、山の幸をお供えすることは、どの形式でもほぼ同じようです。
建物が末永く使える事を祈り、基礎の下に色々な宝物を埋めます。埋める物を一般に鎮め物とか鎮壇具といいます。建物の中央に当たる部分に埋めます。内容は、時代や形式によって様々です。 古式に則れば、五穀、五色玉、金、銀、珊瑚、ルリ、琥珀、メノウ、貨幣、鏡、剣、など宝物にふさわしい大切な物や、高価な物が選ばれます。また、それを収める箱なども丁寧な細工を施したものが使われます。 密教系では密教法具や曼荼羅、お香などを収める場合もあります。 現在は高価な物そのものではなく、それらを模した物を使うのが一般的なようです。また、基礎工事の方法も変わりましたので、地鎮祭当日ではなく、基礎の最深部となる所に、後日埋めることになります。 ※ 当寺ではご希望があれば、少量ですが本物を鎮め物として使用いたします。
堅牢地神けんろうじしんあるいは地天ともいいます。地天は十二天の一つです。 |
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